昼間、屋台はスヤスヤとお休み中。屋台専用の駐車場で、出番を待っています。
屋台専用の駐車場は、地区の屋台が共同でレンタル。中心部から離れると、ふつうの月極め駐車場に一台だけ駐車している光景を目にすることも。
大将の出身屋台・箱崎の『花山』と一緒に仕込みをしています。スープや串は東区にある作業場で仕込んで(専門の方が朝9時から仕込みを開始!)、天神まで車で運びます。
仕込みは屋台の大将の自宅でしたり、営業時間中に屋台でするのが一般的。マンションの一室で豚骨スープを炊いている………なんて大将も少なくないのです。
移動販売ではなく“固定販売”が福岡の屋台のスタイル。駐車場から営業場所までは「引き屋」と呼ばれる人が、バイクや人力で屋台を運び、決まった場所に届けます。
屋台がいっせいに組み立てをスタート。通行の邪魔にならないよう、この時間から始めるのがルールだとか。
またたく間に完成していく屋台。プロパンガスのコンロが設置され、タンクに水が溜められて厨房完成です。冷蔵庫はショーケースの他、クーラーボックスが大活躍。ビールも冷えてます。
屋台を作る大工さんは、宮大工の知識も持っているそう。神社と同様、釘を一本も使わないので、雨風に吹かれても長持ちするんだって。ちなみに屋台の価格は高級車1台分とか。
屋台で使用する水は、近くのビルと契約し、分けてもらっています。電気も路上にあるコンセントから引いています(こちらも各屋台が契約)。つまりコンセントがない場所では屋台の営業は難しいというワケですね。
組み立てが完成して、のれんを下げたらオープン。各屋台6時30分〜7時くらいがオープン時間の目安。日没が遅い福岡らしいでしょ。
屋台は意外とスロースターター。早い時間は空いていて、8時を過ぎる頃から人が増えてきます。
屋台では衛生上の理由から、刺身など生ものの提供はNG!冷蔵庫の温度なども細かくチェックして、衛生面の向上を頑張ってます!
午前1時頃になると閉店を迎える屋台もちらほら(閉店時間は屋台によって異なります。)約1時間半をかけて屋台を片づけた後は道路を清掃。デッキブラシでゴシゴシこすり、しっかり水洗いします。
『花山の天神さん』
TEL090-7381-0418
営業時間:19:00頃〜24:00
定休日:日曜
天神2丁目(福岡銀行本店裏・昭和通り沿い)の『花山の天神さん』を率いる大将。箱崎の有名屋台『花山』で修業をした後、天神で屋台の営業をしています。
『花山』
TEL090-3320-3293
営業時間:17:30〜25:00
定休日:月曜
箱崎の『花山』は筥崎宮参道の途中にあり、普通の屋台の2軒分+お座敷が合体したような珍しい作り。ウインナー、塩やぽん酢なども手作りゆえの安心のおいしさ。名物の串焼『しろ』を目当てにぜひ行ってみて!