観光 - 市場に行く(新鮮な魚介を食べる)
見て、触れて、食べて!! 観光客も楽しめる『長浜鮮魚市場』ガイド
2017年12月01日 08:00
天神の北、博多湾に面する『長浜鮮魚市場(福岡市中央卸売市場鮮魚市場)』は、昭和30年(1955年)に開場しました。玄界灘、日本海、東シナ海などで獲れた新鮮な魚介が年間約300種ほど集まる、全国でも有数の鮮魚市場です。福岡都市圏はもちろん、関東、関西など全国各地へ魚介を供給しています。特に、玄界灘の豊かな漁場で獲れた魚は、荒波に揉まれ身が引き締まっていて絶品。まさに全国に知られる“魚の美味しいまち・福岡”を支える“福岡の台所”といえる場所なのです。
市場の中央にそびえる市場会館には、だれでも自由に利用できる場所があります。1階には新鮮な魚介が食べられる飲食店や、鮮魚加工品を購入できる土産物店が並びます。
最上階(13階)は志賀島や『福岡ドーム』などを見下ろす「展望プラザ」です。
2階の「魚っちんぐプラザ」では、鮮魚市場の仕組みや競りの方法、日本で獲れる魚の特徴や漁法、魚の調理方法や栄養まで、魚に関する様々な情報をパネルや映像でわかりやすく紹介しています。日本の魚文化について、楽しみながら学ぶことができます。
【鮮魚市場のにぎわいを五感で体感!!】
『長浜鮮魚市場』は、卸売市場のため、通常は一般の方が入場・購入することはできません。けれど、毎月第2土曜日は魚食への関心を高めてもらうため、“市民感謝デー”として、市場の一部が開放されます。
朝9時スタートなのですが、9時前から周辺の道路は混雑し、クーラーボックスなど大きな袋やケースを持った人でにぎわいます。いざ、鮮魚市場仲卸売場棟内へ。開場と同時に中は多くの人で大混雑。通路の両脇には瑞々しい魚介が並び、店を構える店主たちの威勢のいい声が飛び交い活気に満ちあふれます。特に掘り出し物は10時前にはなくなってしまうのだそうです。
ひときわ人が集まるのが、9時30分から始まる毎回大人気のイベント「本マグロの解体ショー・即売」。解体が始まるまで、マグロは頭を上にして吊るされているので記念写真を撮ることもできます。本日のマグロは長崎県五島産で67.3kg。胴回りは子ども1人が手を回しても届かないほどの大物です。
まず解体する大将が道具とマグロの説明を行ないます。「マグロは背中が真っ黒なのが新鮮な証。魚はよく三枚おろしにするけど、マグロは五枚おろしなんですよ。でかいから、日本刀みたいな包丁や大きな出刃包丁でさばいていきますよ!!」。大将のユーモアあふれる語り口も人気の秘密です。
鮮やかな手さばきで大きなマグロが手早く解体されていきます。繊細に、豪快に…普段口にする刺身からは想像できない、マグロの身体の全体像がよく分かります。
ユニークなのは、解体したものから即売がはじまること。「はい、このカマ(エラの横の部位)が欲しい人、手を挙げて!!」。スーパーなどでは手に入りにくい部位であるうえに、価格も安いので希望する人が多数。そんな時は、じゃんけん大会がはじまり、勝ち残った人が購入できるというシステムです。中落ち、頭、尾といった部分も販売されていましたよ。尾は煮付けにすると最高に美味しいのだそうです。
もちろん、最後は大トロ、中トロなどのサク(刺身にできる状態にしたブロック状の身)も販売されます。
その他にも、魚のさばき方のコツを教えていただきながら体験できる「お魚さばき方実演」(希望者多数の場合は抽選)、季節の魚介を中心に売台に魚を並べ名前をパネル展示する「お魚さん展示コーナー」、子どもたちに大人気の「お魚ふれあいコーナ」など、魚と触れ合えるコーナーが盛りだくさん。
外のフードコーナーでは、「海鮮焼き」や「カマボコ」など魚介を使った料理が食べられます。第2土曜の午前中は、『長浜鮮魚市場』で見て触れて食べての魚三昧を楽しむのはいかが?
■長浜鮮魚市場(福岡市中央卸売市場鮮魚市場)
●住所:福岡市中央区長浜3-11-3
●問合せ:092-711-6414
●URL:http://nagahamafish.jp/
ライター:山本美智子
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