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ブルーナの共通するデザインワークやユーモアを紐解く「ブルーナ絵本展」

※このイベントは2024年4月21日(日)をもって終了しました。

2024年04月05日 18:00 by 深江久美子

オランダのグラフィックデザイナー、絵本作家、そして世界中で人気の「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親であるディック・ブルーナさん。みなさんも何度となく目にしたことがあるのではないでしょうか。そのブルーナ絵本の誕生70周年を記念して、3月30日(土)から4月21日(日)まで福岡三越 9F三越ギャラリーで「ブルーナ絵本展」が開催されています。


会場に踏み入れた一歩目でブルーナさんの世界観に一気に引き込まれます。大胆な配色と力強い輪郭線を用いたシンプルなイラストを見れば、ワクワクせざるを得ません。ブルーナさんの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアを見てみましょう!


はじめは縦長の長方形の絵本7冊を出版。その後、15.5cmの正方形でつくられるように。左のページに文章、右側にはイラスト。こうやってブルーナさんの絵本スタイルが誕生したそうです。


歴代絵本がズラリと並んだ展示に思わず足を止めてしまいました。1953年から2011年までの絵本が勢ぞろい。


世界中で愛される小さなうさぎの女の子ミッフィーや、勇敢なスナッフィー、冒険心いっぱいのくまの男の子ボリスなど、ブルーナの絵本に出てくるなかまの原画やスケッチも登場。


会場にはブルーナさんが手掛けた、シンデレラや白雪姫などの“おとぎばなしシリーズ”もありました。こちらは、きょとんとしたつぶらな瞳がかわいいあかずきん。グッズを手に入れたい人は会場最後の物販エリアで販売されていたので、ぜひ手に取ってみてください。


ブルーナさんの絵本には特徴的な6色が使われています。4色(赤・黄・緑・青)を基本にして、その後、犬のスナッフィーやくまのボリスのために茶色が、ぞうやねずみのためにグレーが加わっていったそうです。そして、それぞれのブルーナカラーにはメッセージがあるってご存じでしたか?


「色には、その色だけが発する特別な力がある」というブルーナさん。会場では写真のように、色ごとにメッセージが書かれた展示があるのでチェックしてみてくださいね。
 

貴重な原画と一緒に、所々に絵本に込めたブルーナさんの思いが壁に書かれています。“子どもの涙をみるのがつらいから、自分が描く絵本はハッピーエンド”というコメントからは、常に子どもに心を寄せていたブルーナさんの優しさがにじみ出ていてほっこり。


絵本展の最後には絵本を読める空間がありました。各テーブルには絵本が数十冊。大人も子どもに戻って自由に椅子に腰掛けてブルーナさんのぬくもりに触れてくださいね。


物販コーナーで見つけたのは「文明堂カステラ・シンデレラ(1,296円)」。ホワイトチョコレートでシンデレラと王子様が描かれて、食べるのに気がひけちゃうほどかわいい。そして、カステラが入った缶入れは再利用できそうです。


「ブルーナ絵本展」の公式図録(2,640円・税込)はA4やB4の変形が多いと思いますが、こちらの展覧会の図録は手に取りやすい小ぶりのサイズ!272ページあって見応えもありました。自宅でディック・ブルーナの世界観にはまってください。
 

ほかにも日常で使えるグッズや、絵本、ぬいぐるみなど様々なグッズが並んでいました。ミッフィーはもちろん、ディック・ブルーナが世に送り出した作品に癒されに出かけてみてください。子どもから大人まで楽しめること間違いなしです。「ブルーナ絵本展」は4月21日(日)まで福岡三越 9F三越ギャラリーで開催。


 

取材・文:深江久美子
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ブルーナ絵本展EVENT

会場 福岡三越9階「三越ギャラリー」
期間 2024年3月30日(土)~2024年4月21日(日)
時間 10:00~20:00
※入場は終了の60分前まで
※最終日は17:00終了
料金 料金 一般1,300円(1,100円) 高校生900円(700円) 小中学生700円(500円)
※( )内は前売料金
※未就学児は、18歳以上の保護者1名につき2名まで入場無料。
※障がい者手帳、療育手帳又は精神障がい者保健福祉手帳を所有している方もチケットの購入が必要。ただし介助者が同伴される場合、介助者1名まで入場無料。
イベント公式URL https://bruna2023.exhibit.jp/
お問い合わせ 福岡三越(TEL:092-724-3111/大代表)

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