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新天町、一時移転へ。80年の歴史に感謝を込めて、未来へつなぐ商店街

2026年09月05日 11:00 by 深江久美子

天神の中心で、長年にわたり福岡の街を見守ってきた「新天町」が、一時移転することが決まりました。1946年、戦後の瓦礫の中から「博多の花道 新天町」をキャッチフレーズに誕生して以来、今年で80年。老舗店が軒を連ね、買い物や食事はもちろん、どんたくや飾り山など、福岡の街の風景の一部として親しまれてきました。そんな新天町が、いよいよ大きな転換期を迎えます。

終戦直後の1946年、まだ街に戦争の爪痕が残る中で誕生した新天町。「博多の花道 新天町」というキャッチフレーズを掲げ、天神の商店街として歩みをスタートしました。

以来、約80年。アーケードにはさまざまな店舗が並び、世代を超えて多くの人が訪れてきました。昔から通っているお店がある人、家族との買い物や友人との待ち合わせなど、きっと新天町にそれぞれの思い出があるのではないでしょうか。そんな80年の歴史に感謝を込め、2027年2月には「感謝セレモニー」も開催される予定です。
 

長い年月を重ねるなかで建物の老朽化が進み、今回、一時移転と建て替えが決定。新天町は、天神ビッグバンの認定を目指し、2030年代に新たな商店街として生まれ変わる予定です。

現在、約100店舗が営業する新天町ですが、そのうち約8割の店舗が新しい商店街に戻る予定とのこと。どの店舗が戻ってくるのかなど、詳しい内容は今後発表される予定ですが、長年親しんできたお店が再び新天町に戻ってくることは、地元の人にとってもうれしいニュースになりそうです。

建て替え期間中は、新天町の看板を掲げた店舗が一時移転先で営業を続ける予定。約10店舗はソラリアステージのM2F・M3Fへの移転が予定されています。

今後はワゴンセールや感謝セールなど、80年の歴史を振り返りながらさまざまな企画が行われる予定です。そして、2027年2月14日には感謝セレモニーを開催。現在の場所での営業に、いったん幕を下ろします。
 

新たな商店街では、現在の新天町らしさもしっかりと受け継がれる予定です。東西2本の商店街通路を設け、長年親しまれてきた「メルヘンチャイム」など、新天町を象徴する要素も継承。さらに、耐震性や防災性を備え、より安心して利用できる商店街へと生まれ変わります。

交通アクセスもさらに便利になる予定で、地下鉄天神駅からきらめき通りまでをつなぐ地下通路や、西鉄福岡(天神)駅から商店街西端まで2階部分でつながる動線を整備。人の流れを整理し、これまで以上に歩きやすく、利用しやすい商店街が目指されます。
 

どんたくの時期には多くの人でにぎわい、飾り山が街を彩り、アーケードにはいつもたくさんの人の姿がありました。福岡の街の変化を見つめながら、80年もの間、天神の中心で市民を楽しませてきた新天町。まずは、今しか見られない現在の新天町をしっかりと目に焼き付けておきたいところ。感謝と期待を胸に、2027年2月まで、みんなで新天町を盛り上げていきましょう。

 

取材・文:深江久美子
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