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飲食店安全対策セミナーをレポート!これからの飲食のあり方が見えてきた

2020年09月02日 21:00

コロナウイルスの影響により、商業施設をはじめ天神地区の飲食店でもアルコール消毒スプレーの設置やフェイスガードの着用などを日常的に見かけるようになりました。しかし、感染予防の方法や対策の知識に不安や疑問を持っている飲食店さんも多いはず。そんな不安や疑問を解決できないかと、福岡市の飲食店支援事業の協力のもと、We Love 天神協議会では「飲食店 安全対策セミナー」が開催されました。

今回のセミナーで登壇されたのは、福岡市の「福岡 安心安全に取り組む飲食店」事務局を取りまとめているNASSE編集部の乙津さん。そして、事務局で、安心対策アドバイザーをされている栗田真二郎さんを講師に招いて、お話しがありました。

「福岡 安心安全に取り組む飲食店」とは?
安全対策アドバイザーが飲食店に寄り添い感染症対策について無料で相談にのる事業です。対策実施ができた(すでにできている)飲食店は、公式ホームページで順次、市民に情報発信、集客支援に役立てる取り組みです。(福岡市の飲食店対象)

アドバイザーをされている栗田さん自身も飲食店を3店舗経営されていて、肌身で飲食店の置かれている厳しい状況を感じているのだそうです。

栗田さん:『第一波は凌げるとして、今後第二波がきた場合、個人で経営されている飲食店は、ほぼほぼ閉店していくのではないかという危機感を持ち、同じ個人店を経営している仲間たちと話をしていく中で「FOOD Hackathon Japan」と言う任意団体を立ち上げました。facebookで募ったグループなのですが、新しい時代に合わせた飲食店を作っていかないといけないと考え、グループのコンセプトは、「業界の垣根を超えた協業と、共有を」。新しい食文化を作っていこう、と目標を掲げて、IT関連の経営者、企業経営者、医者弁護士など国内外在住の日本人372名と共に考えたのが「イートイン安全ガイドライン」です。

FOOD Hackathon Japan」のメンバーの中に、香港在住の方がいます。香港は比較的早く民間でガイドラインを作成しており、そこの前例に習い作成しました。作成していた4月、5月の日本は、業界別のガイドラインも出されていない状況。何もなければイートインの再開が厳しいのではないかと考え作成し、福岡で初めてガイドラインを出す事になりました。そして今では、その後商工会議所の「GOOD UP FUKUOKA」に、西日本新聞社の「FUKUOKA NEW NORMAL」にも使用されています。また、福岡市の事業である「福岡 安全安心に取り組む飲食店」のチェックリストのベースとしても活用されています。』

栗田さん:『ガイドラインは、お客様に取り組んでもらう事と、飲食店が取り組む事があります。赤が必須項目、黄色は目標、青は推奨項目で、ルールではなくガイドライン、あくまでも指針です。商業施設内、路面店、フードコートなど、様々な業態、設備の関係性もあるので、全てクリアするのは難しいと思います。』

栗田さん:『チェックリストのお店側に協力してもらう事で言うと、非接触型の検温器の設置をお願いしています。ガイドラインは指針であって、ルールではないが、中央区回った中で、今泉大名薬院地区だと6割7割近くのお店が使用を見受けられました。

また、対策をしているのかしていないのか、はっきりと明示していないお店がよく見受けられます。例えば、入口出口を分けていても、その表示が見えにくいなど。アルコールの設置をしていれば、設置を見せて促すなど。対策を取っている事で、集客につなげる事ができるので、対策をしてもられたらと思います。

また、利用者の声を聞くと、イートインするのは勇気がいる事、どんな対策をしているか、どれだけの人がいるか分からない、と不安の声も聞こえてきます。常連のお店だと行きやすく、一見のお店選びの基準は、どこまで行き届いたコロナ対策をしているか、それがリピート基準になっています。』


セミナーに参加された飲食店さんにも、チェック項目にチェックしてもらい、そして、質問を受け付けました。
―チェックリスト内の”ゴミ出しルールの明確化”は、どのような対策に繋がりますか?―
栗田さん:『お客様の残したものでウイルスに感染する可能性があります。残飯処理を直接手で触るのではなく、個包装でごみを処理する、そして、ポリエステル手袋で対応することをお勧めしています。お客様が残されたものをゴムへらを処理するならば、そのゴムへらの消毒も行ってほしいですね。』

―検温器の設置をしていないが、検温器は費用的にはいくらぐらいですか?―
栗田さん:『家電量販店で、3,000円程で手に入りやすく、お客さんにはもちろん、スタッフの方の就業前の使用などにも使用できてお勧めです。』

―フェイスガードと、マスクはどれくらいの効力の差がありますか?―
栗田さん:『推奨はマスクの着用です。更に安心感を持ってもらうために、カウンターなど対面で近い距離の場合、ビニールシートなどで仕切ることができれば一番良いのですが、できないところは、フェイスガードを使われているお店が多いですね。』

また、徹底してもらいたいことは、スタッフ間、特にアルバイトスタッフにしっかり指導を行ってほしい。意外と詰所などでマスクも取って3密になり、そこでの接触も多く、実際そこからの感染も起こっているので是非注意をしてもらいたいですね。』

―”席数の減少による社会的確保”は、実際にどれくらい離せばいいでしょうか?―
栗田さん:『対面であれば、2メートル。横並びは、1メートルが望ましいですね。ニューヨークの指針は分かりやすくて定数の50%の削減。40席あれば、20席に減らす。出来ないのであれば、間仕切りなどを立てて対応するなどの方法があります。』

―チェックリストの「滞在時間を設ける」は、どのような効果がありますか?―
栗田さん:『滞在時間の推奨は90分以内。長居をすると感染リスクが高くなるというデータもあり、そういった制限時間を設けていたりします。店内のポップに角が立たないよう、なるべく90分以内でお願いします、と表示したりしているお店さんもあります。』

―チェックリスト内の「消毒箇所の情報開示」は具体的にどのような事でしょうか?―
栗田さん:『例えば、ドアノブを1時間に1回消毒を行い、そのチェック表をお客様にも開示したり。そういったチェック表を作ることをおすすめしています。実施しているが、お客様にそれが見えなくてもいいというスタンスもありますが、まだ不安に感じているお客様も多いので、対策していることを発信していくことは集客にとって重要なことだと思います。』

▼セミナーで紹介された実際にお店が行っている対策▼

↑アルコール消毒の設置や、検温器の設置、マスクケースの配布など。見えるように置く事が大切です。

↑ビニールシートは、カウンターや注文を受けるカウンター、会計カウンターなど。会計カウンターは比較的多く使用されています。

↑間仕切りはお金をかけずにアイディアを出して工夫されているところも。例えば100均ショップでブックエンドとプラスチックを挟んで、間仕切りを手作りしたり。また、ガードの高さは、座った時の頭がボードを超えなければ効果があるといわれています。

↑席数は、物理的に席を取っ払ったり、対角線に座れるような椅子の配置など。また、非接触対応だと、スマホで、QRコードからお店のメニューへとんで、そこからオーダーができるシステムもあります。

↑調味料は置かず、オーダーがあった所から持っていくことも。

↑暑い時期なのでドアを開放した状態でエアコンを付けると、空調代がバカにならない。それを軽減をするためにメッシュ時の暖簾を掛けて、虫も入らなければ冷の房効率も比較的キープしてくれます。
マスク置きは、その中に再来店を促すようなチケットを入れたりしているお店もあります。マスク入れ自体をお店のPR媒体にしたりと、工夫していることろもありますよ。


実際にお店が行っている対策を聞いていると、あっという間に終了の時刻に。小一時間のセミナーでしたが、とても密度の高い内容でしたが、セミナーレポートはいかがでしたでしょうか?飲食店の安心安全の対策がこれからも進み、誰もが安心して楽しく外食ができるようになる日はきっと近いのではないかと感じることができました。

福岡 安心安全に取り組む飲食店
https://city.fukuoka-sg.jp/


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