グルメ | 新店舗オープン

米のご飯に米の酒。「よくぞ日本に生まれけり」と思わせてくれる酒場

2019年01月24日 12:00 by 江月義憲

フレンチにイタリアン、中華にエスニック。今や望めばどんな国の料理でも食べることができますが、やっぱり炊きたてのご飯を食べると、心からホッとすることができますよね。

そんな日本人のDNAを満足させてくれる居酒屋が、警固本通りにオープンした『原始焼酒場 けごむす』です。大将の高山洋平さんは、2012年に薬院で海鮮居酒屋「39酒場 魚平」を開業。その後、奥さんの父親が筑紫野市の山あいで作ってきたお米の美味しさをみんなに知って欲しいとの思いから、おむすびと日本酒をメインにした立ち飲み屋「三九酒場 けごむす」を出店します。さらに、立ち飲みではなくカウンターに座ってじっくり飲める店ということで、2号店の『原始焼酒場 けごむす』を開店するに至りました。

美味しいお米を炊いたおむすびと、全国からセレクトした純米酒。そして、酒に合わせたアテの数々が、しっかりと脇を固めています。

日本酒は基本的に熱燗で、20種類以上の銘柄がオール650円均一。すっきり爽やか系から重厚感のあるしっかり系まで揃っています。日本酒初心者なら、すっきり系で軽い飲み口のものがオススメです。


カウンターに自慢のお米が埋め込まれています!


好きな日本酒の銘柄を選んだら、まず注文したいのが「胡麻ハーブ鯖」(950円)。4種類のハーブを混ぜた餌で養殖した「長崎ハーブ鯖」は臭みがなく、血合いの色もキレイで脂が乗ったブランド魚。あえて醤油漬けにはせずに、特製の胡麻だれにからめながらいただきます。


日本酒に合うといえば、「牛蒡あん肝」(890円)が出色の旨さ。寿司屋で穴子などを煮る要領で牛蒡を炊き、中をくり抜いて裏ごししたあん肝を詰めるという手間ひまかけた一品です。これで熱燗をクイッとやれば何杯でもいけそう・・・おっとまだ先は長いので、飲み過ぎは禁物です。


炭焼き料理は、備長炭を使って肉や魚、野菜をじっくり焼いてくれます。写真の「カマス塩焼き」(1,280円)は、遠火の強火で30分以上。炭火の遠赤外線で皮はカリッと身はふんわり焼き上がったら、串のまま豪快にかぶりつきましょう。「燻製手羽先」(190円)や「桜姫もも焼き」(700円)、「対馬黄金穴子」(980円)など、山海の幸が持つ本来の美味しさをシンプルに味わいながら、またまた日本酒が進んでしまいます。


そして「原始焼酒場」の由来となっているのが、豪快な藁焼きです。奥さんの実家が米作農家だけに「藁は売るほどあります」と笑う大将。炉端の藁に火をつけると、炎が一気にファイヤー! 直火と煙で燻されて、一瞬にして「鰹のタタキ」の出来上がり。


大根おろしとポン酢に、一味唐辛子や小ネギなどの薬味を混ぜた「ちり酢」をかけてどうぞ。

ほろ酔い気分になったところで、ちょうどいい頃合いでご飯が炊けるいい匂いがしてきました。精米したてのお米を毎日6時半から2時間おきに土鍋で炊くので、いつでもホカホカの炊きたてが食べられます。お米は大将の義父さんが丹精込めて育てた、福岡県産「夢つくし」。注文してからその場で握ってくれるおむすびをほお張れば、日本人に生まれたことを感謝せずにはいられない美味しさです。


「釜炊きおむすび」(各290円)は、梅干し、明太子、おかか、塩鯖など8種類ほど。


大将の高山さん(中央)と店長の辻村さん(左)、スタッフのマナコさん。息の合った接客も気持ちがよく、安心して飲んで食べられる『原始焼酒場 けごむす』。そして何よりも、お米の美味しさ、日本酒の豊かさを再認識させてくれるお店です。

取材・文:江月義憲
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プレイス情報PLACE

原始焼酒場 けごむす

住所 福岡市中央区警固2丁目11-10 高橋ビル105
TEL 092-791-4290
営業時間 17:00〜翌1:00
定休日 不定
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