ひと

婚活に励むマリさん(仮名)35歳の場合 vo.1 〜婚活パーティという選択

2018年10月07日 21:00 by 千葉ユウ


福岡は独身男性が少ない!?

 郊外から西鉄電車を利用して、毎日天神の会社に通勤する実家暮らしのマリさん。13年にわたる東京の転勤生活を終え、3年前に地元福岡に戻り、今はもっぱら婚活中だ。

 大手企業に勤める35歳のマリさんは、一人暮らしができる経済力はある。天神まで電車で50分の距離だと、多くの福岡人が一人暮らしを選択するが、マリさんは一人娘ということもあり、東京から戻る際は実家暮らしを選択した。東京ライフが長かったせいか、50分の電車通勤はさほど気にならないというマリさん。ゆくゆくは天神や薬院に住む彼氏を見つけて転がりこむのが理想だと言う。

 そんなマリさんの口癖は、もっぱら「福岡はとくにかく独身男性が少ない!」だ。この年齢にもなれば、親はもう諦め気味で何も口出さないというが、福岡にいると恋愛対象者に辿りつくまでひと苦労で、焦燥感と危機感を感じずにはいられないとこぼす。
 


婚活現場の実情。

 さっそくマリさんは出会いを求め、あらゆる婚活に出かけている。東京暮らしが長かった彼女にとって、手っ取り早い出会いの方法であり、今はファッションビルや飲食店、役所、企業、ホテルと、さまざまなところが主催している。30代女性をターゲットにしたパーティだって案外多いのだ。ただ、現実はほとんどのイベントが、女性の応募者で溢れているそうだ。女性だけが抽選となっていたり、男性側にはサクラがいたり。ひどい時は、頭数を揃えるために既婚者男性が参加していることもあるそうだ。

 それでも、友だちの紹介や、見合い話の伝手がない今は、やはり婚活パーティに頼らざるおえない。もちろん誰でもいいわけではなく、“安定の職についている” “転勤がない福岡人”など、一人娘ならではの妥協できない条件があり、その場合、目的と条件を提示しやすい婚活パーティは、マリさんにとっても好都合なのだ。「もう数を当たるしかない」と、マリさんは自分を奮い立たせるように前向きだ。

 3年にわたる彼女の婚活は手慣れたものだ。週末に何も予定がないことがわかると、金曜の帰宅の電車の中で、明日、明後日やっている婚活パーティを携帯でササッと検索。午前中から行われるパーティがあれば、その午後に別の開催がないかもリサーチする。1日2つのパーティに顔を出せたらラッキーだ。せっかくバッチリメークでオシャレして、50分の道のりを経て天神に出るのだから、効率良く“数をあたる”のだ。


30代からの婚活パーティの心得。

 婚活リップと言われるイブサンローランの口紅をつけ、クルンと根元から上がったまつ毛、そしてシフォンのトップスにフレアスカートと、男ウケする戦闘服は、もはやマリさんの普段着となりつつある。「いつ何時出会いが転がっているかもわからない」、その抜かりのない常時ONの姿は、そばで見ていても勇ましくもある。

 ただ、パーティとなると、容姿だけではダメなのが30代。今や20代女性がライバルとなる婚活パーティでは、若い女性にはない余裕のある雰囲気と、愛嬌のある笑顔、話題を振りまく気さくな印象が大事になってくる。3年かけて数あるパーティに出て、それらを習得したマリさんは、もちろんそこで彼氏ができたこともある。来週は、マリさんのパーティの手応えとその中身について迫りたいと思います。

vol.2を見る→https://tenjinsite.jp/topics/topics/68129

●“感じがいい”独身アラフォー カナエさん(仮名)38歳の場合

vol.1を見る→https://tenjinsite.jp/topics/topics/67590

●職場のお客さんと結婚した優さん(仮名)39歳の場合

vol.1を見る→https://tenjinsite.jp/topics/topics/67890

【イラスト】
諫山直矢/福岡在住のイラストレーター。自治体や企業の広告や販促物、また店舗やオフィスの壁画を担当するなど幅広い分野で活躍中。大人の強さと色気をまとった女性をモチーフとしたオリジナル作品制作にも力を入れる。

取材・文:千葉ユウ
このライターの他の記事を読む

PAGE TOP