グルメ | 新店舗オープン

福岡の名店「信州そば むらた」の姉妹店がけやき通りに登場

2018年05月23日 12:00 by 森 絵里花

福岡で蕎麦といえば必ずその名が挙がる名店、冷泉町に店を構える「信州そば むらた」。その姉妹店となる『蕎麦むらた 赤坂けやき通り店』が、4月24日(火)、けやき通りに開店しました。

木漏れ日が心地よい通りの一角。和の趣をうまく融合させたスタイリッシュな雰囲気が目を引きます。

愛知県在住の作家さんにより鉄と陶器を組み合わせて製作された看板やオリジナルのロゴ・イラストが入った暖簾もおしゃれ。

入口で客人を迎える狛犬や陶器とネオン管で作られたロゴ看板など、所縁のある作家さんへ依頼して製作いただいたという作品が随所に散りばめられており、そのセンスの良さに唸るばかり。

店内も、和をうまく取り入れたモダンな雰囲気。中央とその両奥にあるテーブル席のほか、右手側には半個室となったテーブル席も用意されています。

店内の左手奥にあたる場所には、蕎麦打ち場が。真摯な表情で蕎麦に向かうのは、けやき通り店を切り盛りする村田清久さんです。清久さんは「むらた」創業者・村田隆久さんの息子さんであり、関西の蕎麦屋でも経験を積んだ実力の持ち主。新店舗開店のため帰福し、父の味や「むらた」のスタイルを守りながらも、自身のこだわりと技術を存分に発揮しています。

今回は、昼夜人気の「海老天ざる」(1900円)をお願いしました。ちなみに「むらた」は、“蕎麦呑み”を楽しめる店としても有名。「ここは一つ、蕎麦呑みも楽しまなければ!」ということで、先に天ぷらと日本酒を持ってきていただくことにしました。

こちらが海老天ざるの天ぷら盛り。海老2尾と野菜が4種盛り合わせてあります。サクッと揚げたて、海老はプリプリ、レンコンはホクホク。そこに日本酒をキュッと流し込めば……。すっかり幸せな休日の出来上がりです。天ぷらは単品も用意されているので、お好みに合わせて注文をどうぞ。

日本酒は、季節や仕入れによる入れ替わりで常時8種類ほどがメニューに並んでいます。福岡や佐賀など、九州はもちろん、高知や島根、京都や委任型など、全国各地から銘酒を厳選。「スッキリ辛口」「フルーティなお酒」「蕎麦を楽しむなら」……など、味の特徴や味わい方に合わせて選べるよう表記されているので、ビギナーも安心です。

さて、天ぷらとお酒を軽く楽しんだら、主役のお蕎麦をお願いしましょう。「海老天ざる」は、冷たい盛り蕎麦、田舎蕎麦、いずれか好みを選べます。「むらた」では、季節やその年の状態を見極めた蕎麦の実を全国各地から厳選し、自家製粉。挽きたて、打ちたて、茹でたての、香りや食感が自慢です。

写真は、殻を剥いた蕎麦の実を細かく挽いた蕎麦粉で打つ十割蕎麦「細挽き もり」。ツルッとした口当たりと食感、のど越しがたまりません。

この他、殻付きの蕎麦の実(玄そば)を荒く挽いた風味のよい「荒挽き 田舎」、温かい蕎麦に合うよう小麦粉を加えて打った少し太めの二八蕎麦「太切り」もあり。いろいろと食べ比べてみるのも楽しみの一つです。

さらに、蕎麦以外のサイドメニューも多彩。「自家製粉そばがき」や「石焼きみそ」、出汁をたっぷりと含んだ「関西風出し巻き玉子」に「自家製さつまあげ」など、蕎麦屋ならではの酒欲をそそる一品料理がズラリと揃います。また、けやき通り店に丼メニューはありませんが、特製の太巻き寿司(半分550円、一本1,100円)が代わりに用意されています。甘めに味付けた玉子焼き、ウナギ、マグロの漬け、甘く炊いたかんぴょうとシイタケなどが巻き込んであり、食べ応えも◎。

ふらりと寄って気軽な蕎麦前を楽しむもよし、じっくりと蕎麦の味わいを堪能するもよし。新緑が美しいけやき通りで、ぜひ新たな「むらた」の美味しさを堪能してくださいね。

 

 

取材・文:森 絵里花
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プレイス情報PLACE

蕎麦むらた 赤坂けやき通り店

住所 福岡市中央区赤坂3丁目9-28 大産赤坂ビル1F
TEL 092-731-5515
営業時間 11:30〜15:00(OS14:30)/17:30〜21:30(OS21:00)
定休日 月曜(※祝日の場合は翌火曜)

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