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5/18(金)公開『のみとり侍』で“愛”を奉仕する裏稼業の侍を演じた阿部寛と鶴橋康夫監督が撮影秘話を語った!

2018年05月15日 21:00 by 筒井あや

5/18(金)に公開となる『のみとり侍』は、生真面目なエリート侍が、たったひとつの失言で、ある日突然左遷されてしまった。その侍の仕事は、お客の飼い猫の蚤をとるサービス業。しかし、その実態は……。これは、江戸の浮き世を懸命に生きた侍が、本物の“愛”と“人情”に出会った物語。

本作で主演の阿部寛と鶴橋康夫監督が来福し、舞台挨拶に登壇。作品の見どころや撮影秘話を語ってくれた。

——阿部さんは鶴橋監督との出会いは30年前だったそうですね。

阿部寛:僕がこの世界に入って、そして事務所に入って2日目に出会いました。まだ右も左も解らない時に、たまたま事務所に監督がいらっしゃっていて、監督の周りにはすごい女優さんや俳優さんがいて、その方たちが監督を取り合っているんです。最初は何が起こっているのかわからなくて、この方は誰だろう?と思っていたのが最初の出会いです。それ以来、いつかは監督の作品に出られるようにとずっと頑張って来て、30年経ってようやく実現して、感無量です。

——監督はこの作品の企画を長い間温めていらしたそうですね。

鶴橋康夫監督:そうですね。約40年くらい温めていました。やりたくてもなかなか実現が不可能なことが多くて。でも今回、阿部さんが俳優としても人間としても一番ノっている時に、僕の願いが叶いました。こんな幸せなことはありません。

——阿部さんが演じた小林寛之進というキャラクターの魅力は?

阿部寛:とても無骨な男なんです。勘定方という仕事をやっているんですけど、その男がある失敗を元に城から追い出されてしまう。この人は、無骨であれば無骨であるほど、不器用であれば不器用であるほど、そこにただ立っているだけで面白い人なんです。さまざまなシーンが登場しますが、きっと笑っていただけると思います。とんでもないシーンも出て来ますけど(笑)期待していて欲しいと思います。

——寛之進を演じる上で大切にしていたことは?

阿部寛:今回は周りのベテランの俳優さんたちに助けていただこうと思いました。寛之進もそういう人間なんです。共演者には、鶴橋組常連の役者さんたちもたくさんいらっしゃいますし、ただ僕はそこに居てその人たちが演じていることに対して、反応していこうと。今回はそれに徹しようと思っていました。だから意識して笑わせたりすることはしないようにとは思っていました。

——阿部さんを演出されてみて改めて感じたことは?

鶴橋康夫監督:2年間かけて脚本を作る段階でも、彼のアイディアももらったし、何より礼儀正しい!これ以上いい男はいないだろうと、本気で思い込んでいます。この作品は「男よ!立て!」そして「自由になりましょう!」といいう思いも込めています。そいいう寛之進を見事に演じてくれました。キャスト全員が座長をそういうキャラクターに見立てて、きちんと芝居をしてくれたことも良かったと思います。

——撮影中の印象的な出来事や思い出はありますか?

阿部寛:豊川悦司さんが、共演はほぼ初めてだったんです。今回一緒に仕事をさせていただいて、学ぶところがたくさんありました。色気もあるし、今回は劇中でも豊川さんから色んなことを教わる役ですけど、実際にも教わることがたくさんあって、雰囲気とか器の大きさとか。今後また共演できるといいなと思いました。

——最後にこれからご覧になる方へメッセージをお願いします。

鶴橋康夫監督:今は色んなところに、自らチラシを持って回っています(笑)。阿部寛が主役の映画を初めて撮りました。面白かったとか元気が出たとか言っていただけたら、もしかしたらまた次、二人でやることができるかもしれません。よろしくお願いします。

阿部寛:今回の役は色んな人に助けられながら成長していく。僕は53歳ですけど、劇中では20代の若者のように成長していきます。多くの人々の愛が寛之進を助けてくれています。僕も鶴橋監督の現場でたくさんの愛を頂きました。キャストもスタッフもみんなが監督のことが大好きで、そうやって生まれて来た作品が、画の中から力として出てくると思います。この作品を観て、映画から出てくるパワーを持ち帰っていただきたいです。

 

『のみとり侍』は、5/18(金)より全国ロードショー

 

取材・文:筒井あや
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