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『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で実写映画吹替えに初挑戦した中川大志インタビュー

2017年07月16日 08:00 by 筒井あや

2003年、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』がセンセーションを巻き起こした。映画は、唯一無二にして孤高の海賊ジャック・スパロウを生み、世界は彼に熱狂した。そして今、その最新作にして最高傑作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が幕を開ける。
本作で、オーランド・ブルーム演じるウィル・ターナーの息子、ブレントン・スウェイツが演じたヘンリー・ターナーの吹替を担当した俳優の中川大志さんにインタビュー。

――このお話を頂いた時に、思わず立ち上がるくらい驚いたそうですが、初の実写映画の吹替え、初のディズニー作品、プレッシャーはなかったですか?

もちろんあります。たくさんのファンの方が待っている作品ですし、とても重要な役どころなので、もちろんプレッシャーは感じていました。ただ、そういうことを感じている時間があったら、それを準備する時間に充てないといけないなとすぐに思いました。何度もこの映画を観て、作品とキャラクターとをしっかりと自分で理解して作っていけるようにと考えていました。

――声だけで表現することの難しさはありましたか?

僕自身が出演させていただく作品だと、自分で動いて、そこで湧き上がった感情とタイミングで喋ることができるのですが、今回はヘンリーというキャラクターがあって、別の俳優さんが演じているところに声をあてるので、そこで僕の喋りの表現にギャップが生まれないように務めていました。とにかく何度も映像を観て、ここはどういう芝居をしているんだろう?というのを、僕自身がちゃんと理解して台詞とお芝居がひとつになれるようにするのは大変でした。でもそこも楽しかったです。

――ヘンリーはどういうキャラクターだと感じられましたか?

ヘンリーは幼い頃から父親を救うという目的があって、そこに向かって突き進んでいく行動力もあるし、危険を冒してでも進んでいくエネルギッシュで勇敢な部分もあると思います。とても真面目で誠実なキャラクターなので、男臭い海賊たちの中に入ると、ちょっとギャップがあって面白いですし、特にジャックとは正反対のキャラクターのような気がしますね。

――ヘンリーとして、実際に「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界に入ってみたからこそ見えてきた面白さはありますか?

もちろん、みなさんが感じているように映像、音楽、アクションなど、エンターテイメントとしては申し分のない大迫力の映画です。僕がヘンリーを演じてみて感じたのは、それに加えて親子の愛や絆もきちんと描かれているんだなということでした。ただ、これだけ色んな要素があると、それぞれの印象が薄くなったりすることもあるのですが、この作品は全てがいいバランスでギュッと詰まっているので、どこをとっても楽しめるエンターテイメント作品になっていると思います。

――中川さんのお気に入りのシーンは?

サラザールの船に追われて、ジャックとヘンリーとカリーナがボートで逃げていくシーンです。そのシーンはハラハラドキドキすると思いますし、途中からゾンビのサメが追ってくるんですけど、そのむちゃくちゃな選択肢の中で賭けをするのが、ジャックらしいというか、そこに振り回されていく、カリーナとヘンリーの姿が面白いですね。ピンチの時にこそ、ジャックはユーモアを持って対処してくれるので、そこは大好きなシーンですね。

――とても大好きなシリーズだそうですが、ジャック・スパロウのどんなところが魅力ですか?

型にはまっていなくて自由に自分の生き方をしているところですね。それに何も考えていなさそうで、実はちゃんと考えているし、ベースは頼りないフラフラした破天荒な船長なんですけど、覚悟が決まっている姿を見せる時がある。そこはカッコいいなと思います。毎回危なっかしい旅になる、それが「パイレーツ・オブ・カリビアン」かな(笑)。でも僕は、この作品はお客さんがジャックと一緒に冒険をする映画だと思うので、観ているお客さんを「大丈夫か?」ってハラハラさせるのが、ジャックの魅力だと思います。

――吹き替え版をご覧になられての感想は?

もう何度も観ている映画のはずなんですけど、やはり吹替版として完成したものを自分の声だけでなく、キャラクター全員の声が入った作品をみて、こんな中に自分の声が存在している。大好きな「パイレーツ・オブ・カリビアン」の中に、自分の一部が存在している、その世界に入れたことにすごく感動しました。

――この作品から俳優として得たものはありましたか?

初めての経験だったので、勉強になることはたくさんありましたし、普段お芝居をする中で、自分の声だけに向き合うことってなかったので、今回は自分の声と向き合ってみて、声の出し方も含めて、改めて自分を知るきっかけにもなりました。声優としてはすごく学ぶことが多かったです。直接的ではないですけど、これから俳優をやっていく上で、この経験は必ず今後に繋がっていくと思っています。

――また吹替をやってみたいですか?

ぜひ!そういうお話がいただけたらぜひまたやってみたいです。

 

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取材・文:筒井あや
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