ひと

TENJIN TO IRO【vol.15】ナーナックの代表 グルビール・シンさん

2017年06月19日 08:00

●スパイス香るインド料理を連れ海を越えて、ひとつの光に
SPICY YELLOW

店に入るとお祈りを欠かさない。神に感謝することから一日が始まる。そんな日々を親不孝通りの入り口で30年以上続けてきたグルビール・シンさんは、遠くインドからやって来た。福岡っ子にはお馴染みのインド料理店「ナーナック」の代表だ。「最初は旅行のつもりで福岡に来たのですが、いつのまにか住み着いてしまいました。福岡は良い街だけれど、本場インド料理を食べられる店がなくて、それならば自分で作ろうと思ったことが、店を始めたきっかけです」と流暢な日本語で語ってくれた。九州に初めてインド料理店を開いた人物として知られ、今ではインド関係のコンサルタント業も行っている。

「美味しいインドカレーを食べてもらいたい」という気持ちから始まった「ナーナック」は、辛さを細かく選べるようにはしているが、日本人向けにアレンジすることは一切なく、本場のレシピを守り続ける。福岡を皮切りに、日本だけでなく中国にも出店している現在、味を守るのは想像以上に大変なことだ。本場のスパイスを使い分け、インド人シェフに徹底して「ナーナック」のレシピを教え込む。「長年やっているプライドがありますからね。創業時からの常連さんがこの味を懐かしんで、今も来てくれているので、味には絶対に妥協しません」。オープン当時、舞鶴の予備校に通っていた学生が多く訪れ、ここでインド料理の美味しさを知り、友達や家族、恋人を連れてきては食事を楽しんでいた。そして彼らが大人になり、福岡を離れてからも、帰省の度に再訪してくれているそうだ。「だから、味も店の雰囲気もそのままに。いつでも迎えてあげたい」とグルビールさんは目を細める。

インドから福岡へやって来て、ずっとこの街を見守り続けてきたグルビールさんに今の天神の印象を尋ねると、「繁華街であることは変わりませんが、最近は海外からのお客さんがとても増えましたね」。客全体の4割が外国人でその国籍は実に様々。福岡にしっかりと根付いた本物の味で、観光客から移住してきた人まで、多くの人を虜にしている。スパイスの香りを漂わせて、刺激的だけれど、誰にとってもホッと落ち着ける場所。そんな店がここ天神に存在することを誇りに思いたい。



インド料理を天神で最初に紹介。創業時はCMにも登場していたグルビール・シンさん、その顔に見覚えのある人も多いはず。朗らかで熱い情熱の持ち主だ。



スパイスを使い分けて、様々なカレーを作り出す。「インドのカレーは幅広く色々な味わいがあるので、毎日食べても飽きませんよ」。インドから熟練のシェフを呼び寄せ、本場の味わいを披露。



「キーマエッグカレー」「なすとジャガイモのカレー」「ほうれん草とジャガイモのカレー」など約20種のカレーがメニューに並ぶ。焼き立ての大きなナンと一緒に。ランチは680円から。



本物のインド料理を楽しんでもらうためにスタッフ一同で味とサービスを追求



昭和通り沿い、親不孝通り入り口に建つビルの2階にある「ナーナック 福岡店」。本格的なインド料理を気軽に食べられる店として、若者から大人まで幅広い層に支持されている。ナンやチキンを焼くタンドールと呼ばれる窯を設置したのも九州で初めてだったという。



インドで作られているオリジナルのレトルトカレーも人気。「バターチキンカレーソース」「ほうれん草カレーソース」など全5種類で、具材は鶏やエビなど好きなものを入れるスタイル。「安心安全と美味しさを求めたら、このタイプにたどり着きました」とグルビールさん。

【TENJIN TO IRO】
西鉄天神委員会プレゼンツ「TENJIN TO IRO」は、天神を鮮やかに彩っている人々を取材し、毎回その人となりを表すキーカラーをテーマに、天神のカラフルな魅力を再発見する企画です。

※今回の情報が掲載されている天神マガジン「ep.」はこちらでゲットして ≫
http://tenjinsite.jp/ep/
 

プレイス情報PLACE

本場インド料理ナーナック

住所 福岡市中央区舞鶴1丁目1-4 小財ビル2F
TEL 092-713-7900
営業時間 11:00~15:00、18:00~22:30(OS)
定休日 なし
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