グルメ

タルト・フランベを主役にしたカフェバーが大名の路地裏にオープン

2017年06月01日 08:00 by 山田 祐一郎



タルト・フランベ——その響きは実に優雅で、軽やか。どんな料理なんだろう。心を弾ませて待つ。目の前に差し出されたそれは、形状こそ四角いんですが、一見する限りはピッツァそのもの。これは物語の始まりでした。食べようとカットされたそれを一片持ち上げると、チーズのほのかに酸味を帯びた香りと、こんがりと香ばしい生地の香りが合わさったものがふわりと漂い、我慢できずに口に運ぶと夢のように軽い食感。そんな感動的な軽さがが次の一口を誘います。



この「タルト・フランベ」はフランス・アルザス地方に伝わる郷土料理。パイ生地にチーズなどを塗り、さまざまな具材をトッピングして、さっくりと焼き上げた一品です。加えて言うと、アルザスではパンを焼く伝統が古くから根付いていて、そんなパン作りにおける副産物なのだそう。薪のオーブンでパンを焼く前に、その中の温度を把握するためにこのタルトフランベを投入。この焼け具合によって温度をチェックしていたと言われています。

実際に食べてみると、冒頭の通り、ピザよりもずいぶんとライトな食感で、メインとしてはもちろん、おつまみとして片手で気軽に楽しめる料理でした。上の写真は一番人気の「玉ねぎベーコン」。チーズとバターによるコク、ベーコンがもたらす塩気がクセになる一品です。

4月24日にオープンしたこの「allant(アラン)はそんな「タルト・フランベ」を名物に据えたカフェバーです。「タルト・フランベ」は「玉ねぎベーコン」をはじめ、「照り焼きチキン」「もち明太ポテト」「エビアボカド」など、和洋のエッセンスを盛り込んだ10種類の味が満喫できます。




また、タルト・フランベのほかにも、このためだけにフォンドボーをとってソースを仕上げる「オムライス」、やわらかくなるまでじっくり煮込んだ「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」といった重めの料理から、「豚肉とナッツのパテ」や「糸島豚のソーセージ」、「たっぷりチーズのキッシュ」など、おつまみにぴったりな軽めの料理まで、一品料理が幅広く揃っています。



また、写真上の「抹茶のフォンダンショコラ」をはじめ、スイーツも手作りと妥協なし。バーとして、カフェとして、レストランとして、さまざまなシチュエーションにマッチします。




夜は女子会や誕生日会などに利用する人も多いそう。コースは2500円から各種揃っています。タルト・フランベ付きなので、初来店の際におすすめです。




この「allant」は今泉にあるバー「a tempo」 の姉妹店にあたります。「a tempo」は大人のための場であり、お客さんもその場に似つかわしい世代が大半を占めているそう。「allant」の開業は、本店に対して、やや若い世代を意識していると店主は教えてくれました。

「自分たちが若い頃には、大人の世界を教えてくれるお店が多かったように思います。私もそういう場を、若いお客様たちのために作れればという想いがありました。そういう理由もあって、この店は内装もややカジュアルに、料理の価格などについても少し低めに設定しています。ただ・・・」

と言って見せてくれたのが、エッグシェルピルスナーという白いグラスでした。



これは厚さわずか1mmという、信じられないくらい薄い有田焼です。中に注ぐ飲料の色味がうっすらと浮かび上がるほどで、その温度も手に伝わってきます。カジュアルな店にしてはかなり高級なグラスですが、このチョイスも若いお客さんに本物を体感してほしいという願いが込められています。
もちろん、気軽に利用したいという大人の方にも評判。世代を問わず、本物がお客の舌を楽しませています。

なお、ランチタイムも狙い目です。タルト・フランベが4つから選べるランチが1000円で堪能できますよ。タルト・フランベ付きのお得なランチコース(2200円・事前予約がベター)もあるので、気になる方はお腹を空かせて出掛けてみてくださいね。

 

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

タルトフランベ専門店 allant (アラン)

住所 福岡市中央区大名1丁目13-3 remix西通り3F
TEL 092-753-9155
営業時間 11:30~16:30(OS16:00)、17:30~23:30(OS23:00)
定休日 なし
URL https://www.facebook.com/allant1703tea/
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