グルメ | 新店舗オープン

この美味さを福岡に広げたい…店主渾身の「ひれかつ」

2017年05月25日 08:00 by 木下 貴子

とんかつといえばロース肉が主流ですが、「ひれ肉を使ったひれかつの美味さを、福岡で広めたい」と店主・池本達也さん。大橋で営んでいた居酒屋「厨家(くりや)」を移転するタイミングで、思い切ってひれかつを看板にした『とんかつ くり家』をオープンしました。

場所は警固本通り。すっきりとした印象の店内です。


和食の料理人である池本さんは全国を修業で渡り歩いた後、15年前に独立し埼玉で和食ベースの居酒屋を開きました。埼玉県内に5店舗と経営を広げていましたが、家庭の事情により実家のある福岡に戻ってきて「厨家」を開いたのが2年前のこと。「この時に、何か一つウリのメニューを出したいと思いまして」と池本さん。「その時、浮かんだのが妻の親戚が仙台で営んでいる『とんかつ杉』でした」。

「とんかつ杉」は仙台で人気のとんかつ専門店。なかでもひれかつ定食は、「全国でも豚ひれ肉の消費量がナンバーワンの店なんです」と池本さんが言うように大人気なのだそう。味もよくコスパもいい。そのレシピは門外不出ですが、お身内の池本さんは特別に伝授してもらえたといいます。

さっそく自慢の「ひれかつ定食」をいただきました。定食には、サクッと揚がったひれかつが3切れに、シャキシャキの千切りキャベツとポテトサラダが添えられ、これにごはんと味噌汁が付いて、なんと900円!

箸で切れるほどの柔らかさ。サクッとした衣とやわらかい肉を一緒に頬張ると、衣と肉のあまさがジュワと口に広がります。




肉の柔らかさは切り方に秘訣があり、カットして広げた肉の筋を丁寧に取り除くこと。肉の旨味は、熟成させる手間によって生まれます。「ひれ肉は1頭から1キロしか取れない部位なので、市場に出るのは少量です。ですから本来は熟成させる時間は惜しいのですが、それを怠ると豚肉の本来の旨味が引き出せませんから」と話します。手間暇かけたひれかつで、それでいてこのコストパフォーマンス! 「ロースかつに比べると高級なイメージのひれかつですが、そのイメージを取り除き、まずひれかつの美味しさを福岡に浸透させたくて」。

それでも「やはりロースを好む人たちもいらっしゃるでしょうから」と、「ロースかつ定食」も用意。さらには夜は、「お食事だけの方でも、お酒を飲まれる方でも楽しんでいただけるように」と「石焼き鯛めし御膳」といった夜膳や、「お造り」(980円)、「新潟栃尾名物 大きな油揚げのねぎ味噌焼き」(680円・ハーフ350円)などお酒に合う一品料理も揃えます。

写真は「ロースかつ定食」(ご飯・味噌汁付き900円)。ランチタイムには「おろしロースかつ定食」(930円)、「唐揚げ定食」(750円)、「レディースひれかつ定食」(750円)なども。



「ひれかつ御膳」(1,400円)。



「石焼き鯛めし御膳」(2,000円)はかなりお得! こちら、お酒も楽しみたい方には、お酒のペースに合わせて順番に料理を出してくれるという粋なはからいも。




池本さんは、本来、和食の料理人。「福岡の魚は築地よりもはるかに安く、内容もいい」と絶賛する肉厚のお造りをはじめ、とんかつ以外の料理もぜひ試したい。ひれかつを核に、お酒も飲めるとんかつ専門店。言うなれば“とんかつ居酒屋”といったところでしょうか。福岡に、新しい「とんかつ文化」の風を吹かせる店の誕生です。




↑お一人様でも気軽にお酒を楽しめるカウンター席。日本酒など揃います。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

とんかつ くり家

住所 福岡市中央区警固2丁目11-10 高橋ビル1F
TEL 092-725-1022
営業時間 11:30~14:00/17:30~22:30
定休日 水曜
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