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5/20(土)公開『たたら侍』錦織良成監督、主演・青柳翔インタビュー

2017年05月04日 12:00 by 筒井あや

EXILE HIROが錦織良成監督とタッグを組み、初めてプロデュースした映画『たたら侍』。1300年間、奥出雲に継承される日本独自の製鉄技術「たたら吹き」をモチーフに戦国時代の奥出雲の村で伝統の継承を背負った青年が、様々な葛藤を経て真の武士へと成長していく姿を描く物語。たたら技術を継承する伍介役を演じた青柳翔さん、錦織良成監督にインタビュー

――意志の強い部分と脆い部分と両方演じなければならない伍介という役をどのように演じられましたか?

青柳翔:映画の最後に伍介が取った行動に至るまでは、本当に難しくてやりがいがある役どころだなと思っていました。伍介は挫折と失敗を繰り返し、最後はそこから一歩立ち上がって前に進んでいきます。その最後の一歩がこの作品にとってはとても大事な部分だと思っていましたので、それは監督とも相談させていただきつつ、自分でもどう演じればいいかすごく悩みました。

――監督は伍介をどのように演出されましたか?

錦織良成監督:実は、伍介に関しては何も言わなかったですね。他の俳優さんたちには演出をつけたんですけど、伍介役だけは青柳さんに任せて、この難役をどう乗り越えてくれるのかというような感じで見ていました。伍介は、一見カッコいいんですけど、よく見るとカッコ悪い(笑)。でもいつも本気なんですよ。そういう諦めない気持ちや、伝統を継承する大変さや難しさも含め、今回は敢えて若い人たちにもこの伍介の姿を観てもらいたいと思っていました。なので難しい役ですけど(青柳さんに)チャレンジしてもらおうと思って書きました。

――青柳さんは伍介と共感する部分はありますか?

青柳翔:共感するというより、伍介の行動そのものに、この映画ならではのメッセージが詰まっているのでそのメッセージをきちんと伝えられるように丁寧に演じようと思っていました。でも伍介は強い人だと思います。

――監督は脚本を書かれる時に、伍介をどんな人間として描かれましたか?

錦織良成監督:暗い映画ではないんですが、伍介と(観る人が)自分を重ね合わせるように書いたつもりです。実際に今を生きている人の中に、テレビや映画で観るヒーローのように強い人がいるのかな?と思って。伍介は良かれと思って動いているんだけど、全てがうまくいかないんです。でもどんな人の人生にも浮き沈みもありますし、その人が活きる場所があると思います。人生には、成功することだけが幸せなわけではなく、その場所で咲くという幸せもあるんだというメッセージも込めたかったので、そこは敢えてヘタレな主人公を描きました。

――エグゼクティブプロデューサーのEXILE HOROさんとどのような話をされましたか?

錦織良成監督:HIROさんは僕が前作を青柳さんとご一緒した作品を観て、会いたいと言って頂いてお会いしました。その時に、スクリーンで見応えのある映画を作りたい。むしろEXILEとは真逆の映画をいっしょにやろうと言って頂きました。HIROさんが本格的な時代劇を作りたいとおっしゃって、いっしょに模索していたところ「たたら」に出会いました。日本の伝統技術の継承に対する、思いや歴史、いわゆる日本人としてのアイデンティティーに、若い人たちにもっと興味をもってもらいたい、そこから「たたら侍」の製作はスタートしました。舞台は出雲になっていますが、日本人の原点みたいなものをエンターテイメントで描こうということになり、かなり熟考して、見応えのある映画でありながらも、じっくり何度も観られる映画にしたいと話しました。

青柳翔:映画の撮影前に何度もご一緒させて頂いていて、頑張ってねと激励をしていただきましたし、現場中も連絡頂いて、撮影の感想をいただいたり。精神的な面でも大きく支えて頂きました。みなさんの支えや協力があって、素晴らしい作品になったと思います。たくさんの方に観て頂けるとうれしいです。

 

取材・文:筒井あや
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