グルメ

長さ32cmものごぼう天!? やりうどんの進化した味に迫る

2017年02月28日 18:00 by 山田 祐一郎

創業から半世紀という節目にあたり、一大リニューアルに臨んだ「やりうどん」。リニューアルによって、現在、西鉄福岡(天神)駅2Fにある「やりうどん福岡店」、そして、やりうどんの上位ブランドにあたる「はち屋空港店」(福岡空港ターミナルビル3F)が「博多やりうどん別邸」として生まれ変わりました。

歴史空間に続き、いよいよ味。今回のリニューアルでは、長年愛されてきたやりうどんの味も一新しています。まずは麺。博多で昔から愛されているやわらかさを保ちつつも、これまで以上にもちもち感が伝わる麺へと改良されました。原料となる小麦は福岡県産。福岡の趣味嗜好に合う地場の小麦を使うことで、親しみやすさはこれまでどおり。

そして定番のかけうどんなどに用いられる温かいつゆは、長崎県平戸産の焙煎焼アゴや煮干し、鹿児島県枕崎産のカツオ節、熊本県天草産のウルメイワシ節、熊本県牛深産のサバ節など九州産の食材で出汁をとり、地元福岡で製造された醤油などによって味を調えています。以前に比べると醤油の存在感が抑えられ、代わりに出汁の風味が強調された印象です。見た目は透明感のある黄金色。つゆの中に沈む麺がしっかりと確認できます。

西鉄天神(福岡)駅内の「やりうどん福岡店」、そして福岡空港内の「博多やりうどん別邸」ともに、うどんの商品構成についてはほぼ変わりません。温かいうどんは、ごぼう天や肉うどん、きつねうどんなど15種前後。冷たいうどんはざるうどんや天ざる、野菜天ぶっかけなど5種前後揃います。



初めての来店で食べるなら、まずは名物の「博多やりうどん」(写真上)。この一杯は黒田家の家臣・母里太兵衛が賤ヶ岳の七本槍と称された猛将・福島正則から拝領した天下三名槍の一つ「日本号」をモチーフにしたうどんです。全長十尺六分余(321.5cm)という日本号にちなみ、なんと全長32cmもの長いゴボウ天が添えられています。

ただ長いだけではありません。食べる点においても大変、理にかなっています。一般的にゴボウ天がトッピングされる場合、丼の中に入れられて(うどんの上にのせられて)提供されます。この場合、ゴボウ天からの油、そして旨味がつゆに合わさり、味わいがいっそう深まるのですが、無垢な状態のつゆを味わうことができません。

この槍型の長いゴボウ天は汁に浸からない状態で提供されるため、つゆそのものの風味をいったん楽しんだ後、沈めてもよし、そのままつゆに浸けずに楽しむもよし、自由に味わうことができるのです。ゴボウ天そのものもサクサク感がキープできるのもポイント。半分くらいは浸さずに食べて残りをつゆに入れる。そんな選択肢が生まれます。

丸天にも注目。実は丸天も自家製なのです。博多のうどん店の多くが仕入れたものを使い中、これは大きな特徴と言えます。丸天を食べてみると、そのふわふわとした食感に驚くはず。ちなみに「別邸」では器に波佐見焼の白山陶器がチョイスされています。見た目にも洗練されたイメージで、うどんがいっそう美味しく感じられること請け合いです。

またもう一つオススメなのが、独自配合の肥料を与え、ストレスの掛からない平飼いによって育てられた銘柄鶏・華味鳥を主役に据えた「華味鶏かしわ親子うどん」。甘辛く炊いた鶏肉に半熟卵のまろやかなコクが合わさる一杯は女性客からも好評です。



かしわ飯やいなりなど、うどんと一緒に楽しみたいサイドメニューにも、注目の一品があります。それが「鶏天たまご飯」。これは、うどん店ならではのだし醤油をかけて食べる玉子かけご飯の上に、ジューシーな鶏天を盛り付けた一品です。一味違った“親子丼”に夢中になる人が続出。ぜひうどんと合わせて味わいたいものです。

全3回でお届けしてきたやりうどんレポート。いかがだったでしょうか。ぜひ、現代的解釈によって生まれ変わった「やりうどん」の魅力に触れてみてくださいね。

第1回 実はすごかった「やりうどん」の歴史。 
第2回 やりうどんにおけるフラッグシップ 「博多やりうどん 別邸」へ!

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

博多やりうどん別邸 福岡空港店

住所 福岡市博多区上臼井767-1 福岡空港国内線ターミナルビル 3F
TEL 092-623-8821
営業時間 7:30〜21:00(OS)
定休日 なし
URL http://www.nishitetsu-plaza.co.jp/hakata-yariudon/
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