音楽

ニューアルバム「アスナロウ」をリリースしたAqua Timezにインタビュー

2017年01月06日 12:00 by 筒井あや

昨年デビュー10周年を迎え、自身では初となる47都道府県ツアーを行ったAqua Timez。11年目の今年、ニューアルバム「アスナロウ」を12月14日に発売したばかり。Aqua Timez史上最高傑作ができたと語る太志(Vo.)とTASSHI(Dr)に、ニューアルバムについて、そして今のAqua Timezについて話を聞いた。

――昨年10周年を迎えられての、2016年はどんな年でしたか?

TASSHI:昨年の8月で10周年を迎えて2度目の武道館公演をやらせていただいて、そこで初めて自分たちが表現したい音楽が、10年をかけてようやくできたなという実感がありました。最初の武道館はすごいガチガチに緊張していたんですけど、昨年の2度目はメンバー全員、本当に楽しむことができたし、目の前にいるファンのお陰でここに立てているんだなというのが実感できるステージでした。今は、そこを終えて僕たちはここからだなという気持ちが強くなっています。そしてこれから15年目、20年目にどうしていきたいか、と考えた時、まだ自分たちの音楽を届けられていない、場所がある、今だからこそ自分たちの音楽を直接届けにいこうということで初の47都道府県ツアーをまわることになりました。それも無事に終えることが出来て、夏はこれまでにないくらい夏フェスにも参加させていただきましたし、秋には学園祭にもたくさん読んでいただけました。今の自分たちの音楽をしっかり届けたいということで、色んなところでライブをさせていただいた一年でしたね。

――今回の新しいアルバムはどのようなテーマで制作されたのですか?

太志:一曲目の「アスナロウ」という曲が、すでに今までとは違っていて、メンバーと自分自身に喝を入れるような歌詞の内容になっているんです。今まではAqua Timezは仲がいいよね、と言われて来ましたが、もとろん仲が良いにこしたことはないのですが、それが甘え合いになったり、馴れ合いになることもある。そうなったらダメだなと思って、思っていることがあれば少し厳しいことも言わなくてはと思って、今回のアルバム制作では、それを言葉にしてメンバーに伝えました。仲が良いばかりで、言いたいことを言えない仲になっていくとバンドが終わるんじゃないかと。そうなる前に、ちゃんとぶつかってもの作りをする方がいい作品ができると思ったんです。

――そうやって作った楽曲は、これまでと変化はありましたか?

TASSHI:これまで10年やってきてこれから15年、20年やっていくという中で、ただの仲良しではダメだし、馴れ合いになってもダメだと僕も感じていました。今、ちょうどバンドが良い状態になってきて、いい緊張感をもって、みんなが上昇志向で上を目指してやれるようになってきたことが、アルバムに、特に演奏面には出てきていると思います。メンバーの音楽に対する向き合い方が色んな経験を経て変わって来たので、CDの中でもその曲に対する集中力や熱量が、音源にしっかり封じ込めるようになってきているなと感じていますね。デビューして何年かは、音源を作る時に、必死さだけが先行して、きっちり作品として作らなきゃ、みたいなところが先行していたんですが、最近、特に今回のアルバムは、楽しい曲はとことん楽しく、シリアスな曲はヒリヒリする感じを音で表現できているんです。アレンジする段階においても、以前と違うのは、音だけの話をするんのではなく、この曲で歌詞は何を表現したいのか、この曲のもっている世界観はどういうものなのか、そういう部分の意思統一もやっていったので、それが結果音に反映されてきているなと。そういう面ではバンドとして色んな事を経て、より一丸となっている気はしますね。

――今回のアルバムでリード曲の「アスナロウ」もとても素敵な曲ですが、個人的には「閃光」が好きでした。

太志:「閃光」は僕の中ではシングルだと思っていて作った曲なんですよ。配信曲になりましたが、それこそ47都道府県ツアーの初日に配信開始した曲で、すごく素直に書けたんですね。僕は文学的な詞はあまり書けないというか、どちらかというと直接的に解りやすい言葉を使って書くので、どれだけ曲に込めた思いを、聴く人に訴えかけられるかというのは意識して書いていますね。

――4曲目の「We must」のイントロはとても印象的でした。

太志:あれはハッキリ覚えてますけど、あまりこういう音でギターの大介は弾いたことがなかったと思うんですが、珍しいなと思うくらいこれまでとは違った音でしたね。でもそれは歌詞をきちんと読み取ってくれたのかな?と感じたんです。イントロのギターのサウンドはすごく歌詞に合っていたし、この曲に限らず、特に最近は、僕の歌詞を読んで、自分なりの解釈をしてくれて、アレンジしてくれてるんだなと思いますね。

大介は向上心のある人だし、アレンジ面に関しては完全に頼っていて、一番最初にデモ音源を渡すんです。「アスナロウ」というタイトル曲に関しても、とても彼が貢献してくれましたね。アニメの音楽だったり、映画音楽だったり、ゲーム音楽だったりを、僕が聴いてアレンジの参考にと送ったりすると、すぐにマスターしてくれて。そういう音って音楽にも取り入れていくべきだと思っていて、「アスナロウ」の中にはそういう音が結構入っていたりするんです。

――ポップだけど歌詞がすんなり入ってくるというのも、そういう音があってのことなんですね。

太志:僕らは常にメロディアスでいたい、という気持ちがあるんです。ギターリフ勝負というよりは、昔から聴いている日本の音楽、昔の松田聖子さんや中森明菜さんの曲を聴いて僕は育ったのでメロディーにこだわりたいという思いが強いんです。でもコード進行とかがスゴいなと思うんですよ。小林武史さんの曲もそうですし。子供の時に何回も繰り返して聴いてしまう、みたいなマジックというか、そういうコード進行を解き明かしたいという欲求が僕の中にあって、未だに勉強中ですが。でも音楽って魔法に掛かったような瞬間があって、曲によっては自分の記憶と向き合ったりするでしょう。そういう風に、僕たちのライブに来てくれる人たちにもなって欲しいから、そういう思いも込めて、曲やメロディーやコード進行を作っていったりはしますね。

――最後の「魔法を使い果たして」という曲が、このアルバムをきれいに終わらせてくれているという印象でした。無理矢理終わるのではなくて、全ての曲を包み込んでくれるような。

太志:特にその曲はメロディー作りを頑張りましたね。エピローグって歌メロが命だと思っているので。僕はギターで曲を作るんですけど、特に夜中に作ることが多いんですけど、夜中って静かだし外に行っても寒いし、何でもそうなんですけど、逃げ場がないところで作ると一番集中力が上がるんです。合宿でもそうだったんですけど。合宿なんて外に出てもコンビニもない、買い物が出来ないし、本もないし、ギターと椅子と自分しかいない、みたいな(笑)。そうすると曲作りって洗練されていくんですよ。今はDTMなど様々な手法がありますが、元々は和音とハミングくらいで曲はできるんじゃないかと思っているんです。その最小単位のところでメロディーを突き詰めましたね。メロディーをちゃんと突き詰めたからこそ、アレンジも絶対についてくると思うし、メンバーがこの曲イマイチだなと思ってしまったら、アレンジにもモチベーションが上がらないと思うんです。自分の中でベストなメロディーと歌詞をメンバーに持って行きたいという自分の欲求と、そこにリアクションしてくれるメンバーが、特にこの「魔法を使い果たして」では、色んなアレンジの案をくれたし、残りのマジックポイント全部使うんだ(笑)、くらいの気持ちで魔法を掛けているつもりです。

――このアルバムを持って、来年2月からツアーも始まり、3月には福岡にもいらっしゃいますが、福岡のファンの方にメッセージをお願いします。

TASSHI:今回の「アスナロウ」というアルバムは、メンバーにとっても自信作で、最高傑作と言える作品になりました。まずはそれを聴いていただきたいですし、ライブでは太志の歌詞やメロディーを来てくださる方にきちんと届けるということも大事にしているので、みなさんの心に突き刺さるようなライブにしたいと思っています。ぜひライブ会場にも来ていただきたいと思います。

太志:例えば休みの日に家族で遊園地に行くようなワクワク感、それを僕らは音と言葉と光で作りたいなと思っています。とにかく胸がいっぱいになるようなアルバムを作ったつもりなので、それを実施に目の前で、空気が震える瞬間を肌で感じて欲しいので、今回のツアーは今までのAqua Timez史上一番のライブになると思うので、それを体験しに来て欲しいなと思います。

 

Aqua Timez 7th Album
「アスナロウ」


ESCL-4769/アルバム/2016.12.14/3,200円


【初回生産限定盤】
ESCL-4767 ~ ESCL-4768/アルバム/2016.12.14/3,900円
CD+DVD

★Aqua Timez最新情報はオフィシャルHPから!
http://www.aquatimez.com/
 

取材・文:筒井あや
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