舞台

『錦秋特別公演』で歌舞伎のおもしろさを多くの人に。中村七之助インタビュー

※このイベントは2016年11月25日(金)をもって終了しました。

2016年09月27日 08:00 by 筒井あや

「歌舞伎をもっと身近に感じてもらいたい」という思いのもと、中村勘九郎と中村七之助が中心となって全国を巡業する『錦秋特別公演』。2005年のスタート以来、常に好評を博し、今年で12回目を迎えるが、今回は少し趣向を変え、新たな試みに挑戦するという。福岡では約2年ぶりとなる。

妖艶で美しい女形を演じる中村七之助さんに、今回の公演についてインタビュー

——今年で12年目の『錦秋特別公演』ですが、これまで10年以上続けて来られて、いかがですか?

最初は、兄弟だけの公演なので本当にお客様が来てくださるかすごく不安でした。まだ20代の前半でしたしね。「芸談」といってトークショーをやるんですけど、緊張もしているし慣れていないので何を話していいのかわからなくて、ただ返事するだけ、みたいな感じでしたよ。そしたら父に「お前ら、話が下手だな」って怒られて(笑)。それを思い出しますね。でも、お客様に「この公演のおかげで歌舞伎が好きになりました」と言っていただけることが多くなってきたので、それは本当にうれしいですね。

——今回は「歌舞伎塾」という新しい企画をされるそうですが、どんな内容ですか?

これはね、楽しいと思うんです。素の状態から、化粧をして、衣裳を着て、頭をかけて、ひとくさり踊るところまでを観て頂こうと思っています。きっと驚かれると思いますよ。他にも歌舞伎の舞台での音作り。いわゆる効果音ですね。波音や風音だったり、動物の鳴き声などをご覧に入れようかと。これもすごいアナログなんだということがわかると思いますよ。ずっと昔からやっていることですからね。それを今でもやっているんです。歌舞伎って、本当にアナログだし、人の手によって出来ているというのが解っておもしろいと思います。

——女形を演じるときに気をつけていることは?

どう考えても絶対、女性にはかなわないんですよ。これはやってみて実感していることなんですけど。だから僕は女になろうとしていないんですよ。女形という生き物を演じているつもりでやっています。もしかしたらそれが、よくみなさんに言っていただける、なんとも言えない色気だったり、魅力だったりになっているんじゃないかなと思っていますね。

——今回七之助さんが演じられる「汐汲」というのはどういう演目ですか?

歌舞伎の基本は舞踊なんですね。その舞踊の中でも、基本に近い踊りです。これは深く考えなくても目で観て物語が理解できます。ですので、初めて歌舞伎を観られる方にも、何も考えずに楽しんでいただけると思います。この特別公演は、歌舞伎を知って好きになってもらいたい、という思いが一番にありますので、お客様が楽しんでいただけるようなことをやっていきたいと思っています。

 

お話を聞いていると、本当に歌舞伎が大好きなんだな、と感じました。歌舞伎大好き!な中村七之助さんが見せてくれる『錦秋特別公演』が、ますます楽しみになりました!
 

今年の演目は===

一、歌舞伎塾
(立役、女形のできるまで)

司会&解説:中村勘九郎 中村七之助 澤村國久 中村小三郎
曽我五郎時致(立役):中村いてう
小林妹舞鶴(女方):中村鶴松
音の演出効果:中村仲四郎

二、汐汲(しおくみ)

蜑女苅藻:中村七之助
後見:澤村國久

三、女伊達(おんなだて)

女伊達:中村勘九郎
男伊達:中村仲助 土橋慶一
後見:中村小三郎

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取材・文:筒井あや
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『錦秋特別公演2016』EVENT

期間 2016年11月25日(金)
時間 11:00・15:00
料金 S席8,000円、A席6,500円、B席5,000円
主催者URL http://www.kyodo-west.co.jp/
※未就学児入場不可
お問い合わせ キョードー西日本(TEL:092-714-0159)

プレイス情報PLACE

福岡サンパレスホテル&ホール

住所 福岡市博多区築港本町2-1
TEL 092-272-1123
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