舞台

12年振りに福岡で再演!阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』

※このイベントは2016年11月23日(水・祝)をもって終了しました。

2016年09月25日 08:00 by 筒井あや

阿佐ヶ谷スパイダース20周年の今年、2004年に上演された代表作『はたらくおとこ』が12年振りに再び蘇る。幻のリンゴを作り出す夢に破れた男たちが、若い女が運び込んだ「幸運の液体」を手にしたことをきっかけに、リンゴ栽培を再開させようと暴走していく様を描く。

キャストには、作・演出の長塚圭史をはじめ、池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、中山祐一朗、伊達暁といった初演時の出演者が再集結。果たして12年ぶりに集まった強者役者たちが、どんな舞台を見せてくれるのか楽しみ。

阿佐ヶ谷スパイダースの主宰であり、作・演出を手掛ける長塚圭史さん、福岡出身の俳優・池田成志さんに再演についての、今の思いを語ってくれました。

長塚圭史(作・演出)
「阿佐ヶ谷スパイダースは今年で20周年なので、結成して8年目の2004年に上演したのが『はたらくおとこ』です。この作品を作る時は、とても大変だったのですが、当時、いい評価もしていただきましたし、賞も頂いたりしたので、僕らにとっては記念碑的な作品でもあります。当時、僕の作品作りの傾向として、ストーリー展開も荒唐無稽で、過激な作品を多く作っていましたので、舞台上ではあまりやらないような凶暴なシーンがあったり。その真骨頂とも言える作品です。これを12年ぶりに上演しようと思った理由のひとつは、僕も年齢も経験も重ね、演劇というものを見つめ直したりする時間もあり、作品作りの傾向も少しずつ変わって来ました。よくアカデミックな作風だと思われることも多いのですが、別に自分の中でそのような変質はなく、こういうエンターテイメント性の高い作品も同時にやっていきたいという思いもあります。ちょうど20周年ということもあり、何よりも初演のメンバーが全員集まってくれたことも本当にうれしいですね。12年経った俳優が演じますので、あの時のままではなく、今だから作れる作品にしたいと思っています」

池田成志(俳優)
「12年というと、干支が一回りしていますから相当昔なんですけど、浮沈の多い俳優という職業で、初演時の男性キャストが全員集まれたというのは、ちょっとした奇跡です(笑)。だからといって、同窓的な芝居になってはいけないと思っています。すでにどんな作品なのかは、解っていますから、そのメンバーと作品そのものを、どう変質していけるか、というのは新しい課題でもあります。それにこの作品は、東北の物語なんです。震災の後での上演ですので、この作品にみんなでどう向き合っていくかということを考えると、これからの稽古も楽しみですね。僕がちょっと引っかかっているのは、役どころがヘビーなんですよね。精神的にも体力的にも。なので“あれをまたやるのか……”という気持ちもあります。複雑ですね(笑)。ホントに大変なんですよ。なので、福岡までちゃんとたどりつけるようにしっかり稽古して、今の僕たちができる『はたらくおとこ』にできたらと思っています。」

 

【あらすじ】
幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み、北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように降り積もってゆく・・・。 もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、トラックに乗ってアイツがやってきた!

 

取材・文:筒井あや
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阿佐ヶ谷スパイダースPresents『はたらくおとこ』EVENT

期間 2016年11月23日(水・祝)
時間 開場17:30/開演18:00
料金 S席 7,800円、A席 6,500円、学生 3,000円(全席指定)
チケット発売日 2016年9月24日
イベント公式URL http://asagayaspiders.net/
※未就学児童入場不可
お問い合わせ スリーオクロック(TEL:092-732-1688)

プレイス情報PLACE

キャナルシティ劇場

住所 福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多ノースビル4F
TEL 092-271-6062
URL http://www.canalcitygekijo.com/
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