グルメ | 新店舗オープン

湯布院の旬の野菜を主体に、新しい感性で日本食を提案

2016年09月16日 08:00 by 木下 貴子

川沿いに新しいビルが建ち、動きが活発になっている西中洲に、また1つ注目の店が加わりました。9月1日にオープンした『博多十和蔵』。同じく西中洲にある「ダイニング十和蔵」の姉妹店です。

店の場所はその川沿いの新しいビルの2階。エントランスから店内へ進むと、目の前に大きく広がる那珂川の景色! とても印象的です。


↑エントランス。ここの時点で那珂川がちらっと見え、ワクワクな光景が待っているという予感が……。



↑メインカウンター。期待を裏切らない光景が待ちうけていました。

 

メインとサブのカウンターを2つ設置し、段差を作ってどの席からも窓の景色が眺められるよう設計されています。「カウンターが2つあると動線としては効率はよくないのですが、この景色をできるだけ多くのお客様に楽しんでいただけけるように」と料理長・安部啓介さん。一方で、プライベートを重視するお客様のための個室も2室用意してあります。



↑サブカウンターからの目線は、こんな感じです。


↑個室。

 

「ダイニング十和蔵」は湯布院にある旅館「樹」が母体であり、湯布院の豊かな食材を中心に旬の料理をアラカルトとコースで提供しています。『博多十和蔵』も湯布院の食材を使うまでは同じですが、こちらのメニューはコース限定で、また西中洲では珍しく昼営業もされます。「以前からダイニングに来ていただくお客様からお昼のご要望を多くいただいていました。特に夜外出しにくいご婦人の方からの声が多く、そのご要望に応えて新店舗では昼も営業するようにしました」。昼は博多小箱料理をメインにしたランチが3,240円と4,320円、昼懐石が5,400円。夜は懐石のみで9,720円を主体に、12,960円、16,200円を用意し、ほかご予算に応じてくれます。懐石は8~9品で構成、旬の食材が中心のため内容は常時変わります。

安部さんは関東、関西で修業後、「樹」に立ち上げから入り、「ダイニング十和蔵」を経て、こちらの料理長に抜擢。その腕で織りなすのは野菜を主にした“新しい形の日本料理”。創作ではなく日本料理の基礎や技法、伝統をふまえつつも、「同じメニューであっても作る人によって味は異なります。それは当然ですが、さらに組み方や表現を変えてはどうだろう…と考えながら工夫します」と安部さん。「西中洲には日本料理の名店もたくさんあるので、僕にしかできない料理を提案していきたいですね」。


↑料理はすべて9,720円のコースからの一例。タイの昆布〆と地きゅうりの和えもの。上にふわっと雪のようにかかっているのは、なんと茹で栗をおろしたもの。タイの深い味わいと青味の濃いきゅうり、そこに栗の甘味が混然一体に。


↑炙りサンマのサラダ。15種類の野菜を使い、食感も味のバリエーションも豊か。添えられたカボスゼリーとサンマの相性はまさに抜群。肝ソースも面白い。


↑湯布院産野菜と蒸しアワビ。野菜の味はいわずもがな、蒸しアワビが驚くほどやわらかい。繊細な一品。

 

それぞれの野菜の持ち味も濃く、またそれが生かされる調理方法。大地の恵みをいただいているという実感を強く抱きます。ほかにも季節のフルーツを使った白和えや、九州産野菜の炊き合わせという料理があったり、またあしらいまでも工夫を施します。生産者と直接契約し、その時に獲れる野菜をみこしてメニュー構成を考えるため、どんな料理をいただけるかは当日のお楽しみ。もちろん苦手な食材は事前に相談できますが、あとは料理長の腕とお天道さまに委ねるばかり。お酒は日本酒とワインが中心。こちらも相談しながら楽しみたいところです。

店の造りや器も素晴らしく、いろんな面で美と贅の味わえる、美味しい和食と空間のお店です。まずは昼から贅沢なひと時を。西中洲というエリアをぐっと近づけてくれる存在になりそうです。


取材・文:木下 貴子
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

博多 十和蔵(とわくら)

住所 福岡市中央区西中洲4-3 ATE西中洲2F
TEL 092-762-6600
営業時間 11:30~14:00(OS13:00)/17:30~23:00(OS21:00) ※要予約
定休日 日曜
PAGE TOP