グルメ | 新店舗オープン

7年越しの福岡への想いを込めて、「ENJOY TEPPAN!」

2016年05月19日 08:00 by 木下 貴子

鉄板を前に忙しく、こまめに手を動かし続ける店主・川本康生さん。真剣な表情に、時おり笑顔が浮かびます。まさに、嬉しさを隠しきれない…そんな笑顔です。川本さんは広島市出身ですが、以前しばらく福岡に住んでいました。その時に福岡の土地柄・人柄に感銘を受け、この街が大好きになり、やがて「福岡で店を出すしかない!」との思いに至ったといいます。「何をやろうか考えたんですが、やっぱり好きなことをやるのが一番だと。だったら広島のお好み焼きを福岡でやってみたいと思ったんです」と川本さん。そこで一度、故郷へ戻り修業の道へ。地元で評判かつ自身も大好きな店「情熱鉄板!川創」の扉を叩きました。3年の月日が流れ、そこで「川創」の新店舗を任されることに。さらに4年が経過し、満を持して今年4月24日に福岡に店をオープンしました。




↑「女性でも入りやすいように」とスタイリッシュにデザインした店舗。オブジェにコテをあしらうなど、遊び心も見られます。

 

鉄板を目の前にするカウンターの特等席に着き、まず看板メニューのお好み焼き「彩TAMI(イカ天・シソ・ネギ)」(1,080円)を注文。薄く延ばした生地の上に、ざっくり切ったキャベツ、太モヤシ、イカ天、天かす、豚肉、シソ…と次々と具材が乗せられていきます。裏返して蒸し焼きしている合間に、鉄板のスペースを広く使って生麺を焼きます。「水分を飛ばすことで麺を軽くするんです。ですからうちのお好み焼きは飲んだ後でもペロッと食べていただけますよ」。


↑具材もりもり。


↑鉄板の上に大胆に広げて麺の水分を飛ばします。


↑鉄板前の席が空いていたら、ぜひ座るべし。鉄板ならではのライブ感も楽しめるし、また川本さんは接客にも積極的で、手を動かしながらも会話が弾みます。


↑完成!ネギもふんだんに盛られています。

 

お好み焼きは、押し焼きをしないこともあってか野菜がシャキシャキ。そこに麺のパリパリが加わり、楽しい食感のハーモニー。川本さんがおっしゃるとおり、軽やかにいただけるので箸(コテ)がどんどん進みます。

看板メニューこそお好み焼きですが、「お好み焼き屋でもなく、かといって高級な鉄板焼き屋でもない。居酒屋感覚でいろんな鉄板焼き料理を楽しめる店にしたくて。スローガンは『ENJOY TEPPAN!』」というように、他にも一品、野菜、海鮮、肉、麺、デザートとメニューは豊富で、しかもそのほとんどが鉄板料理。よくよく厨房を見渡せば、茹で麺機はあるもののコンロがありません。「調理はこの鉄板の上でのみ!もう僕の命ですね」と笑う川本さん。デザートメニューのフレンチトーストまでも鉄板で作るという徹底ぶりです。


↑広島では定番という「ウニホーレン」(1,296円)。ホウレンソウをさっと炒め、生ウニをトッピング。自家製ニンニク醤油で味付けます。


↑デトックス効果もあるという備長炭そばを使った「備長炭ナポリ」(1,080円)は、福岡ではここでしか食べられないオリジナル。ソースには生トマトを使うなど、素材にもこだわります。

 

店名『彩TAMI』の意味をたずねたところ、「前の福岡時代には本当にいい方々に恵まれました。今度は僕が福岡の人たちを笑顔にできる店を目指し、人々をあらわす『民』から名前を考えました。漢字は当て字で、いろとりどりな店になるよう『彩』で表しました」。7年越しの福岡への想いが溢れんばかりの川本さん。嬉しくてしょうがないその気持ちは、メニューに、接客に現れ、次第にこちらもハッピーに。お店を出る頃には、きっと「ENJOY TEPPAN!」を実感させてくれるはずです。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

彩 TAMI

住所 中央区春吉3丁目25-8-1F
TEL 092-791-1056
営業時間 18:00~翌3:00(日祝日は~24:00)
定休日 不定
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