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TENJIN TO IRO【vol.1】STOMP ストンプ

2016年05月07日 12:00

●靴を愛する気持ちの数だけ深まっていく職人魂の色
PERSON OF DEEP BROEN

シャツにネクタイ、ベストも重ねて。パリッとした身なりでコテや金槌を手に、お客から預かった靴を美しく蘇らせる人、『ストンプ』の大川浩二さんだ。2001年に西通り沿いのビルで開業、7年後に移転することになったが、場所は天神と決めていた。「僕にとって天神は憧れの街。ここからは離れられないですね」。

大川さんはリペアする際の素材や道具に深いこだわりがあり、そこには一切の妥協なし。「ある時、安価品ではなく、外国製のソールを使いたかったのですが、まだ輸入されていないもので、貿易振興機構にも問い合わせましたが、手に入らず…」。しかしそこで諦めず、自ら現地へ飛び、買い付けたという。

引退した靴職人に出会い、ノウハウを学べたことも大きな武器だ。修理だけでなく、製造の技術も備えて、職人から引き継いだ道具で靴を直すため、細かなところまでケアがゆき届く。「あの店で靴を見てもらいたい」。本物を知る人に注目される店であり、天神のショップ店員からの信頼も厚く、「靴のケアはストンプさんで」と紹介されることも多いそうだ。

これだけ職人気質でありながら、温和な笑顔で話をしてくれる大川さん。天神の魅力を尋ねると、「25年以上、この界隈で働いていますが、今でも気が抜けない場所ですね。良い意味での緊張感があります」。憧れを抱いていたこの土地が、今ではホームタウン。けれどその環境は、変わらず大川さんの背筋をピンッとはらせてくれる。「この辺で長くやっているお店の方って、少し偏屈な方が多いんですよ(笑)」。多くの流行や刺激に迎合せず、自分のスタイルを作り上げていく。その頑固さがなければ、軸は傾いてしまうのだろう。

今回のキーカラー、ブラウンのイメージは、安心・信頼・温もり・伝統…。風合いを増す革の色のように、深まっていく職人の心。深味を帯びた茶色が、大川さんにピタリ重なった。



履き捨てない習慣”をここから広めていくことを使命に、丁寧に作業。革靴文化は日本より海外の方が歴史が古いため、ミシンなどの道具も多く取り寄せている。高い技術・想いはリペア後の靴を渡された時に、持ち主へと伝わる。




受付、作業場に加え、靴や洋服を売る店舗も併設。「靴の相談を受けるうちに、全身のコーディネートまで頼まれることが増えて」と大川さん。



【TENJIN TO IRO】
西鉄天神委員会プレゼンツ「TENJIN TO IRO」は、天神を鮮やかに彩っている人々を取材し、毎回その人となりを表すキーカラーをテーマに、天神のカラフルな魅力を再発見する企画です。

 

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プレイス情報PLACE

STOMP(ストンプ)

住所 福岡市中央区天神2丁目4−12 矢野ビル1F
TEL 092-713-8133
営業時間 11:00〜21:00
定休日 火曜
URL http://stomp-fukuoka.com
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