グルメ

取り壊しになる前に「いっとく食堂」で“ロシア飯”を!

2016年03月15日 10:00 by 山田 祐一郎

長年、赤坂の街を見守ってきた大正通り沿いにある「赤坂門市場」。そんな市場が今年8月で取り壊しになるそうです。最近ではレトロ建築好きたちが訪れるなど、いわゆる市場としての存在を超えたところでも愛されているスポットだけにショックが隠せません。

現在、大正通り側の八百屋、そして市場の中央あたりにある美容室といったごくわずかな店舗が営業を続けるのみ。そんな中、とても気になる飲食店がありました。それが「いっとく食堂」です。看板に書かれた“昼カフェ”、“夜酒バル”、そして“ロシアごはん”というキーワードからその実態をひも解こうとしても謎は深まるばかり。壁にメニューがあったので、じっくり見てみると、ロシアのうどん、ロシアのピラフ、ロシア式羊の串焼き、羊の四川風火鍋、ジンギスカン炊き鍋と書かれていて、頭の中は混乱する一方です。ただ、なんとなく美味しそうな料理を出しそうな“気配”がビンビンと感じ取れたので、入ってみることにしました。

店内に入ってみると、店主が明るい声で「いらっしゃい!」とひと言。ちょっとしたテーブル席、そしてカウンターというコバコで、とても落ち着く空気感です。ランチメニューは全3種。スープ&バゲットセット600円、スープ&プロフセット、そしてラグマン&プロフセットがそれぞれ800円です。スープ&バゲットのスープはロシア料理の代表格・ボルシチで、バゲットにはロシアのおかずが合わせてあります。プロフとはロシア流のピラフのこと。そしてラグマンはロシア的うどんだそうで、中央アジアで親しまれているのだそう。オーダーしたのは、ラグマン&プロフセット。実際に運ばれてきたラグマンは彩り豊かでした。牛でスープをとり、羊肉をトッピングするという力の入れようで、スープにはパプリカ、ニンニクみそ、トマトを効かせてあり、ほのかな酸味、そしてじんわりとスパイシー。何より驚いたのが、うどんの麺がとても合うということ。ロシアうどんという響きこそ斬新ですが、決してイロモノではありません。プロフはほどよい汁気があり、出汁の旨みがしっかり楽しめます。野菜サラダ、ジュース付きと充実のランチとなりました。取り壊し前に“一食の価値あり”ですよ!




【1】ランチの中から、ラグマン&プロフセット800円。【2】昭和の空気が今も色濃く残っています。【3】赤坂門市場という名称でピンとこなくても、この外観を見れば「ああ、あそこか!」と分かる人も多いのでは。

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

いっとく食堂

住所 福岡市中央区赤坂1丁目9−18 赤坂門市場内
TEL 092-712-8383
営業時間 11:30〜14:30、17:00〜23:00
定休日 日曜、祝日
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