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西鉄電車に乗ったら、こんな酒蔵がすぐそこに!「杜の蔵」

2016年01月19日 10:00

●やりたいことを絞ると米と水だけの酒になった
日本酒と言っても、様々なタイプがある。酒蔵によって考え方もいろいろだ。三潴駅からその蔵が見える「杜の蔵」では、「造るのは純米酒だけ」と絞り込んでいる。使う材料は、米と水。ただそれだけ。わずか2種類という潔さだからこそ、酒の個性が際立たざるをえない。

すごいこだわりですねと驚くと、全くそんなことはないんですよと杜の蔵の5代目、森永一弘さん。「何より私自身、純米酒が好きなんです。だから、自分が日本酒という世界の『どこ』で頑張りたいのか?を考えたら、純米酒だけをという選択になったんです」。
 米と水のうち、水は酒蔵の井戸からこんこんと湧く地下水だ。久留米の高良山の伏流水で、大正時代、まろやかでいて程よくやわらかなこの水を求めて、蔵ごと引っ越しをしたほどだ。

米は福岡県産米。蔵のある久留米市三潴町と山田錦の産地・糸島市の米を使っている。「もっと米のことを知りたくて、契約農家のお手伝いに行くこともあります。自分たちの田んぼでも酒米を育てはじめました」。これらをこだわりと呼ぶことはない「杜の蔵」。“普通のこと”と設定しているレベルがとにかく高い。

●もっと日本酒はやれる 飲みたい酒になれる
「最近は若い方も日本酒に興味を持ってくれるようになりましたが、私としてはまだまだで」と森永さん。

日本酒を知っているからこそ、日本酒の底力を信じているし、今よりきっとやれるはず、と考える。日本酒好きが集うわけではないイベントへ積極的に参加するのも、そのためだ。「初めて口にする日本酒が、まともなものであってほしいのです。おいしい日本酒に触れ続ければ、日本酒っていいよねと思う人が増えるはずです」。味覚は育っていくもの。子どもの頃、お皿のはじによけていたピーマンも大人になれば苦味のうまさを理解できる。ならば最初から本物の酒の味に触れてほしい。

「杜の蔵」には2大銘柄がある。蔵の名前を冠した「杜の蔵」は上品で、すっきり、なめらか。一方、数年間ねかせてから出荷する「独楽蔵」はビーフシチュー、チーズやホワイトソース系の料理にも合う。「『独楽蔵』はワインと相通じる感覚で楽しめます。飲む前には、眠っている酒を起こすかのように、抜栓して空気となじませるといいんですよ」。現代の料理に合う酒をつくるのも酒が“もっとやれるから”こその挑戦。その答えには「城島酒蔵びらき」で会える。


杜の蔵 純米酒
1.8L/2,376円 720mL/1,188円
独楽蔵 玄 円熟純米吟醸
1.8L/3,240円 720mL/1,620円
●天神で飲める店
蔵元までお問い合せください。

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【1】もともとは造り酒屋の仕事場かつ住居として使用していた建物。現在はギャラリーとして利用しており、季節のしつらえも欠かさない。奥には現役のかまどもあり、この空間を見るだけでも訪れる価値あり。
【2】杜の蔵 純米酒、独楽蔵 玄 円熟純米吟醸
【3】杜の蔵 森永一弘さん
純米酒のおいしさを広めるために手間暇を厭わない。大きさや厚さ、広がりを追求した特注のおちょこも作っている。イベントに参戦することも。

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