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大ヒット公開中!『母と暮せば』山田洋次監督、吉永小百合さんインタビュー!

2015年12月27日 08:00 by 筒井あや

大ヒット公開中の映画『母と暮せば』。山田洋次監督が、作家・井上ひさしさんの意を受け継ぎ『父と暮せば』の対となる作品として作り上げ、監督初のファンタジー映画に!
主人公の福原伸子役を吉永小百合さん、その息子・浩二役で二宮和也さんが演じ、九州・長崎を舞台に描く、母と息子の感動の物語。

山田洋次監督は
「戦争は悲惨なものだし、人間がバタバタ死ぬのが戦争なんだけど、はい、これが戦争です、といって、描いたからといって芸術になるとはとうてい思えないんです。この映画は井上ひさしさんの「父と暮せば」と対になる作品として、井上さんがタイトルまで決めていた「母と暮せば」という作品を映画にできないかと相談を受けた時に、母という言葉から僕が連想したのは、お母さんが生きていて、息子が死んでしまった話なんだと。そこを考えていくと、描くに至る。しかも背景に原爆があったわけですから。自分の子供が親より先に死んでしまうということがどれだけ悲しいことか。その若くして死んだ若者は、軽やかでユーモアを愛する楽しい青年だったんじゃないかと思いました。楽しい青年であればあるほど、お母さんが、かわいいと思う情が厚ければ厚いほど、青年の死は悲しいはずだから。そんなことを考えながら作った映画です。」

主演の吉永小百合さんは
「私自身も大変な時代に生まれて、そして食べ物がなくて、もちろんミルクもなくて大きくなったのですが、戦後3年の頃が、ここまで食糧事情が悪いというのを、演じて初めて知ったんです。その時代を経て70年が繋がっているんだということを忘れてはいけないと思いましたね。
二宮和也さんとは、初対面の時から、私の息子という思いになれたんですね。周りの方が、顔が似ているよ、と言ってくださったりもしましたし、心もホントに素直で爽やかな方だったので、親子だということを作っていかなくても、自然にできたと思っています。二宮さんから生まれた時から7歳くらいまでの写真をお借りして、それを毎日見ながらこうやって大きくなったんだと、自分の中で思いながら演じました。」

最後に監督から、「吉永さんや二宮さんが、的確に方言を話してくださっています。これは九州の映画なんだと思いながら、観ていただければと思います」

『母と暮せば』は、TOHOシネマズ天神他で、大ヒット公開中!



【あらすじ】
1948年8月9日。長崎で助産婦として暮らしている伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二(二宮和也)が亡霊となってひょっこり現れた。「母さんは諦めが悪いから、なかなか出てこられなかったんだよ」——その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。
 二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子(黒木華)のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね。」そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、喜びに満ちていた。その幸せは永遠に続くようにみえたが——。

取材・文:筒井あや
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