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映画「ピンクとグレー」の行定勲監督が来福しました

2015年12月13日 08:00

大人気スター俳優・白木蓮吾の突然の死。第一発見者となった、蓮吾の幼なじみで親友の河田大貴は6通の遺書を手にし、遺書に導かれるようにスターの地位を手に入れる。そんな彼が悩み苦しみながら到達した、蓮吾の死の真実とは——。

2016年1月9日(土)より全国ロードショーの映画「ピンクとグレー」は、Hey! Say! Jumpの中島裕翔さんが映画初主演を果たした作品で、青春映画ながらもミステリーの側面が含まれる、非常にエンターテイメント性の高い一本に仕上がっています。このたび、劇場公開に先がけて来福した行定勲監督にお話を伺いました。

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——原作「ピンクとグレー」に対しての印象は
 まずは、心情の部分も構成の部分も、意外と複雑な青春小説だと思いました。複雑だけど、混乱することなく記憶や過去や今の自分の心情みたいなものなどがきっちりと入り込んでくるところは、これが初めての小説とは思えないような書きっぷりで、それは原作者の加藤くんが持っている手腕というか、天性のものだと思います。あとは、加藤くんが自分の経験してきたものを重ねてメタフィクションっぽく描いているところも非常に面白く、スリリングに読めました。それを鮮烈に、どのように映画として再構築すれば面白い青春映画が作れるかを考えましたね。

——キャスティングについて
 今、乗りに乗っている俳優たちとの共演で、中島くんにとってはある種プレッシャーがかかるようなキャスティングなんですが、彼はそれに対して何も動じないし、動じる必要もない位、役者として共演者とお互いをリスペクトできるような関係になっていました。
 中島くんの演じた役ですが、映画の前半と後半では全くキャラクターも存在のしかたも違って、前半の役はハマる気がしていたものの、実は後半の役は心配していました。でも出来上がってみたら、後半では引き算の芝居で“ちょっとダメで弱い奴”を演じていて、人間味がありました。そんな彼を見て「俺もこういうところがあるなぁ」と思うと、それが共感となって、他人事ではいられなくなりますよね。
 それから、柳楽くんの役が本物の最後の真打ちなんですが、この役は他の役者じゃできないという勘があって、僕が最初に切望したのが彼でした。孤高で浮世離れしていて幻想的でもあり、強さと儚さがある役でしたが、わずかな登場シーンなのに存在感が際立っていて、よく表現してくれたと思います。彼じゃなかったらどうなっていただろうと思う位、素晴らしい仕事でした。

——これから映画をご覧になる皆さんへ
 この映画からは様々なメッセージが見つけ出せると思います。人それぞれ受け取り方が違って良いと思うし、意見をぶつけ合って、この映画を楽しんで欲しいですね。また現在、コミック原作で大ヒットしている映画がよくありますよね、そういう映画を見ている若者たちにも、この映画をまず見て欲しいという想いがあります。入口は同じようなテイストですが、この映画では中盤あたりに、突然何かに殴られたような衝撃や、ぽかーんと取り残されるような衝撃が訪れます。そういう衝撃こそが映画だと思って僕は作っているので、衝撃が起こった後に現れた扉を開けると、“あぁ、映画って自由なんだな”と感じて、映画というものを楽しむ新しいきっかけを見つけることができると思います。後半部分では、色んな自分を見つめ直していく主人公の試練が描かれていて、そういうものにも共感して頂けるエンターテイメントです。若い俳優たちの白熱した芝居を楽しんでもらえれば嬉しいです。

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【あらすじ】
俳優・白木蓮吾が11歳の鈴木真吾=「ごっち」だった時、同じ団地に河田大貴=「りばちゃん」が引っ越してきた。共に成長していった彼らは、高校時代はギターに熱中し、幼なじみのサリーに初恋を抱いた。その後二人は、渋谷で読者モデルにスカウトされたことがきっかけで芸能界へ足を踏み入れる。ところが、ある撮影を機に一気にスターダムへと駆け上がる蓮吾に対し、いつまでもエキストラから抜け出せない大貴は、ささいな喧嘩で決裂してしまう——。

【出演】中島裕翔、菅田将暉、夏帆/柳楽優弥 ほか

【公開】2016年1月9日(土)より、TOHOシネマズ天神、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13ほかにて全国ロードショー

【オフィシャルサイト】http://pinktogray.com/




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