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映画「ラスト・ナイツ」の紀里谷和明監督が来福しました

2015年10月15日 08:00 by JUN

あの「忠臣蔵」を題材にした、騎士たちの高潔な姿を描いた映画「ラスト・ナイツ」。クライヴ・オーウェンをはじめ、モーガン・フリーマン、伊原剛志、アン・ソンギほか様々な国籍の豪華キャストが揃い、いよいよ11月14日(土)より全国ロードショーです。

本作でハリウッド映画進出を決めたのは、「CASSHERN」「GOEMON」の紀里谷和明監督。約1カ月後に公開を控えた今、紀里谷監督にお話を伺いました。

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——洋の東西を問わない多国籍なキャストが揃いぶみです。
最初の脚本は、言葉は全て英語ですが日本人キャストでやるようになっていて、正に日本の「忠臣蔵」でした。ただ、それをまた日本でやったところで本当に観たい作品になるのかな?と思ったし、それこそ「忠臣蔵」といえば、これまでにも錚々たる監督方がお撮りになっている題材なので、それをわざわざやる必要はないから違う方向性を考えようと。そこで、日本の古典的なものを西洋のセッティングでやろうと思いつきました。では、そうなると設定が中世のヨーロッパで、キャストが全員白人になるのか?という話になるわけですが、それはそれで面白くないなと思って、それまでも破壊してしまおうという気持ちでした。SFやファンタジーではない、いわゆる時代劇のセッティングで、アジア人も含めてこれだけの人種の人たちが混ざっている作品は世界でも初めてだと思うし、それにチャレンジしたかったんです。

——映像は重厚なのに、重苦しさを感じさせません。
今回、すごく研究したのが絵画。撮影監督と議論を重ねて、僕が一番大好きな画家・カラヴァッジョの作品にたどり着きました。初めのうちは人工の照明を全く使わずに、蝋燭の炎や松明など、とにかく自然の照明しか使わないようにしようという案も出ましたが、結局は難しくて。でも気分的にはそんな感じで、極めてナチュラルなライトを使ったので、重苦しさが感じられないのかも知れません。「ラスト・ナイツ」での重要な色は黒なので、これまでの「CASSHERN」や「GOEMON」のようにカラフルな世界ではなく、とにかくそぎ落としていこう、というのがテーマでした。

——「ラスト・ナイツ」は正義を貫いた男たちの話ですが、監督が作品を制作する上で貫いていることは?
“その作品が信じられるか”というのはすごく重要です。例えば、信じていなくても、お仕事として受けることはできると思います。でも映画となると、どんなに早くても数年かかるので、自分の人生の何分の一かを費やさなければならないから、信じていないとやっぱり厳しい。そのことは貫いていると思っていて、PVの仕事だって自分が良いと思わないと受けません。極論ですが、“命を懸けられるのか”ということも重要で、そう思えば徹底的にやっていくという一点だけです。制作の過程で何カ月も何カ月も、泣きそうになったり、投げ出したくなったり……ということもあるけれど、その中でもどうにかして妥協しないように、という戦いを毎日繰り返しているだけの話ですね。

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「ラスト・ナイツ」(PG12)

【あらすじ】
 戦士の時代が終わりを迎え、よこしまな政治がはびこるようになった帝国。非道な大臣への不正な賄賂を堂々と断り、刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマ ン)は反逆罪に問われ、最も残忍な処刑による死罪を勧告された。それは、愛弟子のライデン(クライヴ・オーウェン)による斬首。絶対に出来ないと断るライデンに対しバルトーク卿は、武士の掟を全うし、自身亡き後の一族を守れと諭す。ライデンは震える手で主君の首を落とした——。
 一年後。気高い騎士達は、その日が来るまで刀を捨て、身分を隠して暮らしていた。すべては、忠誠を誓った主君バルトーク卿の仇を討ち、不正がはびこる堕落した権力への報復のために。死を覚悟し挑む、気高い騎士達の戦いが今、はじまる。

【公開】2015年11月14日(土)より、TOHOシネマズ天神、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡、T・ジョイ博多ほかにて全国ロードショー

【オフィシャルサイト】http://lastknights.jp/
 




©2015 Luka Productions

取材・文:JUN
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