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映画「日本のいちばん長い日」役所広司さん、原田眞人監督が来福しました

2015年07月30日 08:00 by JUN

降伏か、本土決戦か。
1945年8月15日、国の未来を信じた男たちが下した、日本史上最大の決断とは——?

戦争終結のために命を懸けた、実在の人々を描いた映画「日本のいちばん長い日」が、8月8日(土)より封切られます。

公開に先がけて行われた舞台挨拶付き試写会に、主演の役所広司さんと原田眞人監督が登壇。併せて、戦争体験者である福岡市在住の詩人・門田照子さんによる“終戦の日の記憶”を綴った詩の朗読も行われ、戦後70年の節目の年に終戦の日を振り返る、価値あるひと時となりました。

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●「日本のいちばん長い日」映画化までの道のり
監督:僕自身はずっと映画化したかったんですが、昔は昭和天皇を自由に描けないような風潮もありましたし、実現までには長い時間がかかりました。やはり“戦後何十年”という記念碑的な行事に絡めなければということで、戦後70年の今年、ようやく実現したということですね。

●阿南惟幾(あなみ・これちか)陸相のオファーを受けて
役所:原田監督から声がかかったのは幸せなことでした。実在の人物を演じて、本当にあったことを映画にすることは、なかなか勇気がいることだとも思います。終戦の日以降70年間平和だったことを噛みしめて、これからどうやって日本は進んでいけば良いのかということを、映画をご覧になった方にちょっとでも考えて頂けると嬉しいなと思って……それで、「頑張ろう」と思って演じました。阿南さんを演じるにあたって、監督はたくさんの資料を送ってくださいました。可能な限り読むように努力して、ちょっとでも阿南さんに近づこうと努力しました。

●詩人・門田照子さんによる、終戦の日の記憶を綴った詩を聴いて
監督:戦争を体験した方が語り継いでいくのは非常に重要なことですよね。このような一人一人から語られる体験は、ずしん、ずしんと心に突き刺さってきます。特に若い世代の人たちは、もっともっと色んな人たちから戦争体験を聞いて欲しい。そして、我々はどこから来てどこへ行くのかということを、一緒に考えていきたいですね。
役所:感動しました。8月15日に生き残った方たちの数だけ、物語があるのだと思います。映画の中では、玉音放送をどう配信するかが話し合われていますが、今度(※)、NHKで“玉音盤”が公開されるそうですね。時代が『もう一度平和について考えなさい』と言っているような気がします。門田さんの詩を聴いていても、そんな気がしました。
(※)8月1日

●お二人から、皆さんへメッセージ
監督:東京で各国大使向けの特別試写を開きましたが、性別や宗教、人種も違う中で、素晴らしい反応を頂きました。『人間を描いてくれてありがとう』と、励ましの言葉も頂いています。こういう作品は日本だけでなく、世界にどんどん発信していって、議論を生んでいかなければいけないと思うし、ひとつの国のかたちを良い方向にもっていけるような、影響力を持った映画であって欲しいと思います。それを成し遂げてくれるのは、観客の皆さんです。応援よろしくお願いいたします。
役所:映画というものは、実は一度観ただけで「観た」ことになるわけでは無いと思います。特に良い映画であればあるほど、観る度に何か発見があると思います。この映画は戦時中が舞台ながらも戦闘シーンは無く、閣議で戦争を継続するか、止めようかと議論する場面が多く描かれています。しかし、劇中で描かれた4か月間の間には、実際に広島と長崎が原爆の被害を受けたり、各々の戦地では飢えと戦いながら苦しんでいる兵士たちがいたりして、そういうバックグラウンドの存在を感じながら観ると、非常に感慨深いものとして伝わるのではないかと思います。作品をご覧になったら、どうか色んな人に勧めてください。

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【あらすじ】
太平洋戦争末期の1945年4月、鈴木貫太郎内閣が発足。戦況は日を追うごとに絶望的となり、日本は7月に連合国からポツダム宣言(日本に対し無条件降伏を求める共同宣言)の受諾を迫られる。降伏か、本土決戦か——連日連夜開かれる閣議においても議論は紛糾。そんな中、降伏勧告を黙殺すると発言した日本に対し、アメリカは原爆を投下。広島と長崎で何十万の命が奪われてしまう。8月14日に御前会議が開かれ、閣僚たちは天皇の聖断のもと、ついに降伏を決定した。しかし終戦に反対する若手将校たちはクーデターを計画、皇居やラジオ局を占拠し始める。その時から、終戦を知らせる天皇の玉音放送が国民に届く8月15日の正午まで——この“日本のいちばん長い日”に、一分一秒ごとに変わっていった日本の運命とは?

【公開】2015年8月8日(土)より、中洲大洋、T・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ほかにて全国ロードショー

【オフィシャルサイト】http://nihon-ichi.jp/




©2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

取材・文:JUN
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