映画トピックス

6・13公開!映画「海街diary」の是枝裕和監督が来福しました

2015年06月12日 08:00 by JUN

 6月13日(土)公開の映画「海街diary」の是枝裕和監督が来福しました。

 父と母に捨てられた長女・次女・三女と、父が遺した腹違いの妹の四姉妹を中心とした物語が描かれる「海街diary」は、吉田秋生さんのベストセラーコミックが原作。四姉妹を演じるのは、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんで、“これ以上ない”キャスティングも話題になっています。

 あまり原作ものを撮らない是枝監督ですが、今回に関しては自ら映画化を手掛けたいと熱望されていたそう。四季の移ろいと人の心の機微を丹念に映し出した、“珠玉の映画”と呼ぶにふさわしい一本です。

◇◇

——今回、「海街diary」を映画化しようと思われたきっかけは。
 元々、吉田秋生さんの漫画が好きで、映画化云々ではなくて新刊が出たら必ず読んでいる漫画家さんの一人なんです。「海街diary」の1巻を読んでいる時に、その世界観にはまっちゃったんですね。『絶対に誰かが映画化すると言い出すに違いない、他の人の監督作品でこれを見せられるのはたまらん』と思って(笑)、珍しく原作ものなんだけど、自分でやりたいと手を挙げたんです。

——『今、一番見たい“四姉妹”』のキャスティングは。
 綾瀬はるかさんは、この映画が動く前に一度事務所でお会いしていましたが、その時の印象は、ドラマの中で彼女が演じている天然な感じというよりは、背筋の伸びた、佇まいの美しい、非常に透明感のある古風な感じだったんです。その時の印象が強く残っていたので、長女の幸を誰に?と考えた時に、事務所で会った時の綾瀬さんの印象でやってもらおうと。幸はお婆ちゃんっ子という設定だから、色んな所作を含めて、一番ちゃんとしている役。浴衣を着ても着こなしが綺麗で、彼女の正統派な感じが役柄と凄くマッチして良かったと思います。
 幸は早めに妹たちの母親(役)になっていて、恋愛の面でも自分の女性性を表に出さずに封印していくタイプだから、次女の佳乃はそれとは真逆に位置する女の子にしようと思いました。決していやらしくは無いんだけど、のびやかに女性性を表現することができる方にと考え、長澤まさみさんを選びました。
 三女は、長女・次女とは違う時間を生きている感じで、原作でのビジュアル(アフロヘアー)にも表れています。だからと言ってアフロにはしない方が、映画としては良いのではと思ったので、そうではないかたちで、さらに長女や次女とは違ったリズムを持っている人が良いなぁと思って、夏帆さんにお願いしました。
 すずは、オーディションに来た瞬間『この子しかいない』と思いました。その時はまだ静岡からやってきた中学生で、ちょっと大きめのブレザーの制服を着て、バスケットシューズを履いていて、猫背で。だけど何となく一人で立っている感じというか、群れない感じが良いなと思いました。非常に勘が良く、声も良いし、抜群だったし、名前も役柄と一緒だし(笑)。オーディションが終わって(広瀬さんが)部屋を出た瞬間に、スタッフ全員で「決まったんじゃないか」と顔を見合わせました。

——古くて広い、重厚感漂う香田家の家屋について。
 家が見つかった時は、これで映画が出来た、と思いました。本当に、家がもう一つの主役なので、見つからなかったら撮れないと言っていたんです。制作部の人が、鎌倉に限らず藤沢から何からあの辺一帯をしらみつぶしに探してくれたけれど、“縁側があって、2階建てで庭に梅の木がある”という条件に適った家はなかなか見つかりませんでした。ところが、思いがけず北鎌倉の駅のすぐ近くに一軒ありまして、一年間撮影にご協力頂きました。築80年で、ちょうど取り壊して建て替えようか考えていらっしゃるタイミングだったんですが、ギリギリのタイミングで間に合って良かったです。

◇◇

【あらすじ】
 鎌倉に住む、幸(綾瀬はるか)と佳乃(長澤まさみ)と千佳(夏帆)の三姉妹のもとに、父の訃報が届いた。父は15年前に家族を捨て、その後、母(大竹しのぶ)も再婚して家を去った。三姉妹は、父の葬儀で腹違いの妹・すず(広瀬すず)と出会う。すずの母は既に他界し、頼りない義母を支え気丈に振る舞う中学生のすずに、長女の幸は「鎌倉で一緒に暮らさない?」と思わず声をかける。しっかり者の幸と自由奔放な次女の佳乃は何かとぶつかり合い、三女の千佳はマイペース、そんな三姉妹の生活に、すずが加わった。彼女らは季節の食卓を囲み、それぞれの悩みや喜びを分かち合っていく。しかし、祖母の七回忌に音信不通だった母が現れたことで、一見穏やかだった四姉妹の日常に、秘められていた心のトゲが見え始める——。

【公開】2015年6月13日(土)より、TOHOシネマズ天神、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、T・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ福岡ほかにて全国ロードショー

【オフィシャルサイト】http://umimachi.gaga.ne.jp/




©2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

取材・文:JUN
このライターの他の記事を読む

PAGE TOP