映画トピックス

今度の右京さんは天才小説家!映画『王妃の館』の水谷豊さんが来福しました。

2015年04月30日 12:00 by JUN

浅田次郎原作、涙と笑いの傑作長編『王妃の館』が華麗に映画化。4月25日(土)より絶賛公開中です。

主人公の北白川右京を演じるのは水谷豊さん。奇しくも水谷さんの代表作でもある『相棒』シリーズの杉下右京と同じ“右京”という名前ですが、こちらの右京さんは小説家。ちょっと奇抜なファッションに身を包んだ天才小説家・右京は、水谷さんならではのエスプリがたっぷり盛り込まれ、とてもチャーミングな人物として描かれていて、映画を観終わった後に“また会いたい!”と思えるような魅力に溢れています。

今回、本作に携わることになった経緯や、日本映画としては初めて実現したフランス・パリのヴェルサイユ宮殿でのロケの感想などを、水谷さんにお伺いしました。

◇◇

『どん底の生い立ちから喜劇王になったチャップリンが印象的で、コメディに惹かれていた』
 実は、俳優を始めた時からずっとコメディをやりたいと思っていて、今回、念願のコメディ映画が完成しました。子供の頃、チャップリンが大好きで彼の伝記を読んだのですが、喜劇王と称されて多くの人を笑わせている彼の生い立ちはどん底からスタートしていて、そのことが僕の中に強烈な印象として残っていたんです。だから、なぜアメリカやイギリスの俳優たちがシチュエーションコメディをやりたがるのか、小さい時の経験から分かるような気がするんですよ。ストレートなドラマじゃなくても、もっと人を深く表現することができる。アインシュタインは「世の中を最後に救うのはユーモアだ」、本当に苦しい時に人が救われるのはユーモアだと言っているんですね。これもよく分かる話で、そこには大変なドラマが想像できます。僕はこれまでにも、仕事をする時には必ずユーモアを盛り込むようにしています。ですから『相棒』の杉下右京を演じる時も、あれだけシリアスなことをやりながらも、どこかにクスッと笑えるような場面をいつも意識して入れています。今回、それをベースに思い切って演じることができたのは、僕にとって嬉しいことでしたね。

『日本映画初のロケが行われた、ヴェルサイユ宮殿の本物の空気感が盛り込まれています』
 原作者の浅田次郎さんは、ご自分の小説の中でも「『王妃の館』だけは映像化できないだろうと思っていた」とおっしゃっていました。ところが、ヴェルサイユ宮殿は日本の映画で初めて撮影許可が出ましたし、ルーブル美術館やホテルもチェックが厳しくて簡単には撮影させてくれない場所であるにも関わらず、ロケができました。それに劇中には17世紀の物語が出てきますから、あれをどういう風に日本の映画で表現するのかということも、恐らく不可能だろうと思われていたんです。
 ヴェルサイユ宮殿もルーブル美術館も、北白川右京として撮影している時は意識していませんでしたが、撮影が終わってから見回してみると、グッとくるものがありました。マリー・アントワネットやルイ14世がここでどういう暮らしをしていたんだろう?と想像すると、不思議な気持ちになりましたね。今回の映画にも、その本物の空気が盛り込まれていると思います。

◇◇

■『王妃の館』

【あらすじ】
日本語で“王妃の館”を意味するパリの一流ホテル〈シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ〉に宿泊できる超豪華ツアーに、日本から男女10人のツアー客と、売れっ子作家・北白川右京が到着した。ツアー客は美人OL、成金実業家にホステス、女装家、元詐欺師……と、個性派揃いの面々。右京は17世紀のルイ14世を主人公にした新作小説執筆の為にツアーに参加しており、旅行中に幾度となく“小説の神”が降りては、マイペースにツアー客たちを混乱に巻き込みつつも、順調に筆を進めていった。旅が進むにつれ、右京の物語は佳境へ! その小説を回し読むツアーメンバーたちは、やがてそこに書かれた17世紀の世界へと迷い込んでいく。彼らをそこで待ち受けるものは……?果たして、右京の描く壮大なる新作の結末とは!?

【公開】T・ジョイ博多、中洲大洋、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ほかにて絶賛公開中

【オフィシャルサイト】http://www.ouhi-movie.jp/
 




©浅田次郎/集英社 ©2015「王妃の館」製作委員会

取材・文:JUN
このライターの他の記事を読む

PAGE TOP