映画トピックス

映画『風に立つライオン』の大沢たかおさん、三池崇史監督が来福しました

2015年03月12日 12:00 by JUN

映画『風に立つライオン』の主演・大沢たかおさんと、三池崇史監督による舞台挨拶が、先日福岡で行われました。

本作は、アフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した実在の日本人医師の話を基に、さだまさしさんが15年の歳月を要して作り上げた壮大な名曲『風に立つライオン』がベースとなったもので、同曲に惚れ込んだ大沢さんが歌の小説化・映画化を熱望し、自ら企画して始まったプロジェクトです。撮影は昨年12月まで行われていたそうで、「映画はできたてホヤホヤです」と語った大沢さん。実に完成まで約5年の歳月がかかっています。

三池監督と言えば、アクションやバイオレンス・エンターテイメントのイメージが強い映画監督ですが、本作は三池監督の作品の中でも異例の(!?)ヒューマンな内容。監督と、監督のお母様との間では面白いやり取りがあったとか・・・
(母)「次は何を撮るの?」
(監督)「風に立つライオン」
(母)「誰が出るの?」
(監督)「大沢たかおさん」
(母)「まさか、大沢さんがライオンに食べられる話!?」
(監督)「違う、違う!(笑)」
監督ご自身も映画化の話を持ちかけられた際、初めは「自分で良いのか?」と思ったそうですが、大沢さんが「三池監督でなければできなかった作品」と語るとおり、新たなる“三池ワールド”が本作によって切り拓かれた感があります。

ケニアでは、異例の長期ロケを敢行。また、長崎市内や五島列島でもロケが行われました。映画にはその土地の方々が素人ながら役者として参加していますが、そこがまたリアリティを生み出していて、現地の空気を感じられるような内容になっています。大沢さんはケニアロケを振り返り、「ケニアという土地は決して楽な場所ではないし、流れる汗や、埃、ハエなど、全てが本物なので、次第に自分自身も剥き出しになる感じ。なるべく嘘のない自分であれたら、という風に強く思えた作品であり、現場でした」と、感想を語ってくれました。
「実はかなり大胆な、普通ならあり得ないようなことをいっぱいしています。ケニアではある意味子供達が主人公であり、主人公の意思を受け継ぐ者達でもあるんですが、現地には子役という概念は無いので、全員素人です。かたや長崎・五島では、『やってみましょうよ』と高齢者の方達を説得して出演してもらっています。おかげで、他の映画にはない独特のリアリティと、優しい笑顔を記録することができました」と語ったのは、三池監督。さらりとお話しされましたが、映画を撮る環境が整いにくい中、真っ直ぐにケニアという土地に向かって行かれたご姿勢は、主人公の航一郎の姿と重なります。

作り手の熱い想いが結晶となり、温かな感動を呼び覚ます映画『風に立つライオン』。命について、愛について、いま大切にすべきものは何なのか、改めて考えさせられる作品です。

◇◇

【あらすじ】
1987年、日本人医師・航一郎(大沢たかお)は、大学病院からケニアの研究施設に派遣されることになった。アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーに感銘を受け医師を志した航一郎にとって、それは願ってもない仕事であったが、しかし同時に、恋人の女医・貴子(真木よう子)との長い別れも意味していた。半年後に現地の赤十字病院から1か月の派遣要請を受けた航一郎は、重傷を負って次々と運ばれてくる少年たちが、みな麻薬を注射され戦場に立たされた少年兵である事実に愕然としながらも、この病院への転籍を志願する。心に傷を抱えた少年たちを「オッケー、ダイジョブ」と温かく包み込む航一郎は、いつしか少年たちの良き友であり、師となっていた。そんなある日、病院に少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれる。彼は銃傷よりも、 両親を目の前で惨殺され、麻薬でかき消された心の傷が甚大だった——航一郎は、そんな彼の心の闇に真正面から向かっていくのだが……。

【公開】2015年3月14日(土)より、TOHOシネマズ天神、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、T・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ福岡ほかにて全国ロードショー

【オフィシャルサイト】http://kaze-lion.com/
 




©2015「風に立つライオン」製作委員会

取材・文:JUN
このライターの他の記事を読む

PAGE TOP