グルメ

早くも繁盛店の兆し! 人気店「雷橋」が始めた肉メインの炉端焼き

2015年03月16日 12:00 by 木下 貴子

目の前の七輪で、スタッフがタイミングを見計らい焼いてくれる野菜や干物をアテに酒を楽しむ。そのスタイルが酒好きの心を掴み、5年前のオープン直後には瞬く間に人気店の仲間入りをした「炉ばた 雷橋」。昨年オープンした春吉の2号店「炉ばた 三光橋」に続き、早くも今年2月に3号店目の「肉の雷橋」が誕生しました。

同じく七輪で焼く食材を楽しむスタイルですが、こちらは看板からうかがえるようにメインを張るのは牛肉と豚肉です(サブで鶏肉も)。肉は部位ごとに80グラム以上から10グラム単位で注文でき、10グラムが大体100〜200円ほどの値段です。焼肉のようにカットされた肉かと思いきや、出てきたのは塊の肉。炭火でゆっくりと表面を焼き、一度火から外してホイルの中で寝かせて、仕上げにもう一度焼きカットして供してくれます。焼き上がりに大体10分程といったところでしょうか。そうやって丁寧に焼きながら中面までじわじわと熱を通した肉は、見事なまでのミディアムレア! 絶妙な弾力、やわらかさ、そして旨味……。

「肉をやってみたいという気持ちは以前からずっとあって」と店主・佐竹孝雄さん。縁あって開店を決めたこの店で、その思いを形にしました。牛、豚、鶏の違いはもちろん、同じ肉でも部位により焼き方が異なります。オープン前に、それぞれの焼き方を試行錯誤したという佐竹さん。「いや〜、肉っておもしろいですね」と顔をほころばせます。

肉の種類(部位)はその日の仕入れによって変わります。野菜も肉も単品で頼めますが、3種の部位をセットにした「肉盛」(2人前3000円)、数種の野菜がセットの「野菜盛」(1人前600円〜)がお得です。突き出しのサラダが食べ放題なので、例えば2人で行って「肉盛」と「野菜盛」を注文すれば、ひととおり満足できるのです。とはいえ、一品料理も美味しいので他にもたくさん注文したくなりますが。

日本酒、焼酎、自然派ワインとお酒も充実。肉や野菜は、お客さんの飲むペースや食事の進み具合に合わせてベストなタイミングで焼いてくれます。肉をがっつり食べるというより肉をアテに酒をゆっくり味わうという楽しみ方がやはりここでも確立。オープンして間もないですが、早くも「雷橋」ファンをはじめとするたくさんの酒好きたちで賑わいを見せています。満席で諦めることがないよう、訪問時には予約がオススメです。




【1】ベストな状態で出せるよう、スタッフが常に目を配りしながら焼いてくれます。写真は柔らかく脂肪の少ない赤身の牛肉「シンタマ」で、とろんとした舌触りと豊潤な旨味が味わえます。
【2】居酒屋「四十五円屋」でも経験を積んだ佐竹さん。「四十五円屋」の名物「ホル飯」がここに復活! 〆で出ることが多いため、スープはイリコ出汁であっさりめに仕上げています。ホルモンもいろんな部位を使用。800円。
【3】店は、蕎麦の「両国」があった場所です。扉はそのまま、また「両国」で使われていた棚の木材で作ったカウンター席など、新店なのに趣を感じる造りです。テーブル席はなく、カウンターのみの18席。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

肉の雷橋

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目24−37  天神第5レジデンス江崎 2F
TEL 092-751-5577
営業時間 17:00〜24:00
定休日 日曜

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