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映画『藁の楯 わらのたて』の大沢たかおさんと三池崇史監督が来福しました! 映画

2013年03月26日 12:00

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©木内一裕/講談社 ©2013映画「藁の楯」製作委員会

「この男を殺して下さい。御礼として10億円お支払いします」――

広告主は、孫娘を惨殺された、日本の財界を牛耳る大物・蜷川隆興。誰の目にも明らかな“人間のクズ”=少女暴行殺人事件の容疑者・清丸国秀を殺せば10億円が手に入ると、にわかに日本中が殺気立つ。身の危険を感じ福岡県警に出頭した清丸を東京の警視庁へ移送するため、SPの銘苅を含む精鋭5人が選ばれた。しかし日本を縦断する清丸の移送は、予想をはるかに超える最悪の事態を引き起こすものだった―。

映画『藁の楯 わらのたて』は、映画の最初から最後まで息をもつかせぬ展開で観客を圧倒する、壮大なスケールのアクションサスペンス大作。大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也と豪華キャストを迎え、メガホンをとったのは鬼才・三池崇史監督です。

このたび公開に先がけて、主人公で警視庁警備部警護課SP・銘苅一基役の大沢たかおさんと、三池崇史監督が来福しました。「去年の夏に2ヶ月かけて、スタッフ・キャスト共に限界に挑戦して作った」という『藁の楯 わらのたて』。制作にまつわるお話を伺いました。

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大沢たかおさん:
 台本を読んだだけの時点では、映画が完成したのが不思議な位というか、今までの自分の経験上ちょっと厳しいとか、実際にこれはできないんじゃないかな?と思う部分が多かったです。でも、三池監督に会った時に“挑戦する”という気持ちを凄く感じて、自分も“挑戦する”船に乗って、他のキャスト達と一つになってやっていこうと決めました。そして現場に入ったら、皆の意識や熱が凄く高く、台本を最初に読んだ時よりも、それがリアルになっていくのが楽しくて、ワクワクしていました。
 映画は去年の夏に日本と台湾で撮影したんですが、セットでは無く、電車も家も道も、全部実在のものを使って撮影しています。流れる汗なども全く作りものではありません。この物語の雰囲気とイコールでは無いんですが、凄く緊迫した現場でしたね。また、僕は白岩役の松嶋菜々子さんとは何度も一緒に仕事をしているんですが、あんなに素敵な可愛らしい女性なのに、彼女はそういうものを一切捨てて現場に入っていました。誤解を恐れずに言えば、男みたいだったと言うか。ずっと鬼気迫る雰囲気で芝居をしている松嶋さんを見て、皆の士気も高まったんじゃないかと思います。
 SP役の動作は、ほぼ全身、元SPの方に監修してもらいました。とにかくスーパーヒーローでは無いので、格好良く銃を構えるようなハリウッド的なものではありません。実際に日本にいるSPの役ですから、一つ一つ嘘が無いように、徹底的にリサーチして演じました。

三池崇史監督:
 映画の冒頭で凶悪犯の清丸が出頭するのは福岡の南警察署で、物語はそこから警視庁に向かうというものです。福岡は、そもそも「藁の楯」の原作を生みだした木内一裕先生の生まれ故郷です。今回は福岡と北九州のフィルムコミッションにご協力頂いて、空撮などを行いました。
 演技に関しては、「この役はこんな風に」と、こちらから指示を出すよりも、銘苅であれば大沢さんを通した銘苅が生まれてくれれば良いと思うので、現場で色んな人と実験しながら作っていった感じです。それがお互いを高め合うことに繋がるんですよね。ラストシーンは一度段取りを合わせて、すぐ本番に入り、一回きりでOKでした。お互いに計算するのではなく、その現場でガッと生まれてくる感情をそのまま生かして演じてもらいましたが、そんな迫力がありつつも、どこか冷静な気持ちで見ているという、俳優さん達のプロらしさに感心しました。
 実際に人に向けて拳銃を発砲したことの無い日本のSPが、初めて一般人に銃を向けた時の“心の揺れ”を撮ってしまうと、SPとしてはスーパーヒーローには成りえません。しかし、SPの人間らしい側面も描くことにより、綺麗ごとだけでは済まない矛盾のようなものが浮かび上がります。“善悪とは何か”という強いメッセージではなく、我々が抱えている矛盾がドンと中心に浮上して、この映画を支えてくれたら良いなと思いました。できるだけたくさんの方に観て頂いて、色んなところを楽しんでもらいたいし、考えてもらいたい。僕らが長い間、自分達の見解だと思って作ることによってできた日本映画の常識は、自分達で壊すしかないんだということを、この映画で感じることができました。皆さんに楽しんでもらえると、その考えが間違っていなかったんだと確信でき、我々もさらにもう一歩進めると思います。

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『藁の楯 わらのたて』

【公開】2013年4月26日(金)より、中洲大洋、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡、T・ジョイ博多、TOHOシネマズ天神ほかにて公開

【オフィシャルサイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/

(取材・文:JUN)


プロフィール

JUN

事務、販売、飲食店、ラジオパーソナリティーなど、様々な仕事を経験して、気付いたらここにいました。「天神サイト」では、主に映画やアート情報を担当。映画、食、競馬、大相撲、本、音楽など、興味の範囲はそこそこ広いほう。鮭とジャガイモに目がなく、好きなブランドはカルビー。いつか高級魚“鮭児”を味わってみたいです。

ブログリニューアルしました→「movie derby~映画とお馬とetc.~」

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