コラム RSS

Colorful シネマ

今年のアカデミー賞候補作は?「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」&「ヒューゴの不思議な発明」

2012年02月17日 12:00

ニュース写真
ニュース写真

【1】「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

【2】「ヒューゴの不思議な発明」
©2011 GK Films. All Rights Reserved.

 またまた賞レースの季節です!第84回アカデミー賞授賞式も2月26日(日本時間27日)と目前に迫ってきました。今年の作品賞には感動作がずらりとノミネートされているので注目を。その中で、劇場公開も近い話題の映画をご紹介します。まずは、「少年」が主人公の(でも子供向けじゃない)2作品!

 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、9・11アメリカ同時多発テロ事件で父を亡くした少年の物語。主人公のオスカーは、感受性があまりに強いため人とうまく接することができない子ども。そんな彼を優しく外界に導いてくれた父が9・11で帰らぬ人に。父の死を受け入れられないオスカーは、ある日父のクローゼットで一本の鍵を見つけます。その鍵に父のメッセージが込められていると信じた彼は、“鍵穴”を探してニューヨーク中を駆けめぐることに…。
 ニューヨークの街やそこに住む人々がエキセントリックな少年の目線で描かれ、明るさとユーモアを忘れていないのがこの映画の素晴らしいところ。オスカーの冒険を通して、悲しみからの再生という深いテーマを描いています。ラストでしみじみと家族愛、人間愛を感じる秀作!
 原作はアメリカのベストセラー小説で、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督が映画化。オスカー役のトーマス・ホーンは、演技経験はなくクイズ番組に出演していたところを見出された新人。難しい役どころを自然体で演じているから驚きです。ちなみに、オスカーの旅の友となる風変わりな老人を演じる名優マックス・フォン・シドーが、助演男優賞にノミネートされています。

 さて『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリが舞台。時計職人だった父を亡くし、駅の時計台に隠れ住む少年ヒューゴは、父が遺した壊れたままの機械人形を動かそうとその秘密を探るうちに、運命の出会いを果たします。
 「タクシードライバー」から「ディパーテッド」まで硬派なイメージの作品を送り出してきたマーティン・スコセッシ監督が、自身初の3Dに挑戦。ベストセラーとなったファンタジー文学を原作に、夢いっぱいの世界を繰り広げます。
 実はヒューゴの冒険の中で明らかになるのが、世界初のSF映画「月世界旅行」を生んだ映画監督ジョルジュ・メリエスの実話。スコセッシ監督は近年古典映画の保護と復元に尽力しているそう。映画と共に生きてきた監督が映画草創期を描くという、映画愛に満ちた素敵な作品です。さらに見事なのは、凝りに凝った映像表現。豪華で魅惑的な映像が堪能できます!
 大人に夢を取り戻させるヒューゴには「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド。彼が出会う少女は「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツと、キュートな二人が活躍。アカデミー賞には作品・監督・撮影・美術など最多11部門でノミネートと、なにかとサプライズな話題をふりまく1本。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
監督/スティーブン・ダルドリー 出演/トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーンほか 配給/ワーナー・ブラザース映画
★2月18日(土)から中洲大洋、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡、T・ジョイ博多ほかで上映
公式URL
http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/

「ヒューゴの不思議な発明」
監督/マーティン・スコセッシ 製作/ジョニー・デップ 出演/ベン・キングズレー、エイサ・バターフィールド、ジュード・ロウほか 配給/パラマウント ピクチャーズ ジャパン 
★3月1日(木・映画の日)からTOHOシネマズ天神、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡、T・ジョイ博多ほかで上映
公式URL
http://www.hugo-movie.jp/

(取材・文:KAORU)

プロフィール

KAORU

映画ライター。もと「シネふくおか」担当。若い頃ヨーロッパ映画にのぼせてから映画ファンに。今では"何でも見ること"をテーマに、のんびり試写室通いを楽しんでいます。趣味で絵を描きます。

モバイル版

QRコード
QRコードを読み取って、天神サイトモバイル版にアクセスしよう!
page up